【夢眠ねむさんインタビュー】「夕飯何食べよう?」と考えるのが日々の活力です
マルチタスク時代の頭の中は忙しい! 私の脳内図
今回登場するのは夢眠ねむさん。アイドルユニット「でんぱ組.inc」の元メンバーで、持ち前のセンスで幅広く活躍中。昨年出産したばかりでもある彼女の頭の中には、“らしさ”が詰まっていました!
夢眠ねむさん〈書店店主・キャラクタープロデューサー〉
「料理が好きだし、外食も楽しみ! 「夕飯何食べよう?」と考えるのが日々の活力です」 ゆめみ・ねむ●三重県生まれ。アイドルユニット「でんぱ組.inc」の元メンバー。現在は、東京・下北沢の書店「夢眠書店」の経営、「たぬきゅんフレンズ」のキャラクタープロデュースなどを行う。’19年にタレントのバカリズムさんと結婚、’23年に第1子を出産。 Instagram:yumemibooks X:yumeminemu
夢眠さんの経営する「夢眠書店」
下北沢にある「夢眠書店」は、“ママたちが周りを気にせずリラックスできる場所”がコンセプト。奥にはカフェがあり、おむつ替えスペースやキッズスペースも。予約制で、夫婦、子ども連れ以外の男性のみの入店は不可。イベントも随時開催。予約は公式サイトで受付中。
夢眠ねむさんの脳内図
「頭の中の大半は、大好きな“食”のこと! 夢眠書店と、自身のキャラクター“たぬきゅん”のことも大切にしてます」 「日中から夕飯のメニューを考えた末、結局夕方スーパーで食材を見ながら決めることも。書店では定期的にイベントも企画していて、知らないママたちが語り合う“その場限りのママ友会”が好評。また、プロデュースしているキャラクター“たぬきゅん”は、グッズを作ったりショーをやったり。最近あまり活動できていないのですが、いつも大切に考えてます」
子ども連れでも訪れやすい予約制の書店「夢眠書店」の店主である夢眠ねむさん。アイドルユニット「でんぱ組.inc」在籍中から、コラムの執筆や映像制作でも才能を発揮していました。そんな彼女の頭の中は、「今日の夕飯何食べよう?」といった“食”のことが占めているのだとか! 「もともと食べることも料理も大好きなんです。最近は朝昼を簡単に済ませることが多いので、日々夕飯を目標に動いている、みたいな感覚があります。結婚してからは、家族で食べるごはんを作るようになって、夫にリクエストをもらったり、野菜も食べたほうがいいかなと気にするようになったり。スープが好きで、鍋いっぱいのミネストローネが定番メニュー。今は子どもの離乳食作りも楽しいですね。夫の帰りが遅いときは、書店のカフェでキッチンを担当している姉たちと食べて帰ることもあって、そんなときは『大人の手が多いから焼き肉に行けそう』とたくらむこともあるし、友達との外食では普段食べられないラーメンを選ぶことも。中でも、カンジャンケジャンを食べているときが幸せ! においもけっこうきついし、両手は汚れるし、あんなに子育てに向いていない食べ物はないんだけど、自分のためだけに自分を使っている感じが最高(笑)。食べられるときは、子どもを夫に見てもらってむさぼっています」 一方で、いつも頭の片隅に居座るのは、苦手な“片付け”のこと。 「中でも、郵便受けの中を確認して整理するのが本当に嫌で、たまっているんだろうなと思いつつ見て見ぬふりをしちゃいます(笑)。冬服を仕分けて、クリーニングに出すのも苦手。頭の中の4分の1ぐらいは『早く片付けなきゃ、やらなきゃ』が占拠しています……」 約5年前にオープンした夢眠書店。かつてアイドルとして活躍していた夢眠さんが、書店を始めたきっかけとは……。 「私自身は結婚前だったのですが、姉や友達など身近な人たちが出産した時期で。一緒に出かけても、あのお店はおむつを替えるところがないとか、ベビーカーで入れないなんてことが多くて、行動範囲が狭まってしまうんだなと実感。赤ちゃんが泣いたらほかのお客さんの冷たい視線を感じて、姉たちが何度も『すみません』と謝るのも心苦しくて。“ママたちが謝らなくていい本屋さん”を作りたいと思ったのが、最初のきっかけです。お店にはおむつ替えや赤ちゃんがハイハイできるスペースがあって、ママがゆっくりごはんを食べたければ、店員やほかのお客さんが赤ちゃんを見てるよ、なんてことも。お母さんたちがほっと一息つける場所になっているんじゃないかなと。この環境に慣れていたからか、昨年自分が出産してからもごく自然に育児ができています。みんなにも育ててもらうほうがラクなはずだと確信して、産後は2カ月ほどでスピード復帰! 子どもと一緒にお店にいるのが安心で、みんなに『いい初期投資をしたよね』と言われています(笑)」 置いている本は“選書しすぎないこと”を意識しているそうで、「書店で実際に手に取って、自分が好きな本を見つける楽しみを知ってほしい」との思いがあるそう。自身のお気に入りの本は? 「今は育児がメインで毎日慌ただしいので、長い物語を読みたいけどなかなか難しくて。章ごとにまとまっていたり、短編でも読めたらうれしいなと。あとは、初めて読むものは続きが気になったり刺激が強いなと感じることがあって、好きな本を繰り返し読んだりもします。自分にとって間違いない文章をなぞって読むだけでも、満たされるんですよね。高峰秀子さんの『台所のオーケストラ』はよく読み返します。ほかにも、夫がDVDを持っているドラマ『古畑任三郎』を何度も見直したり、『孤独のグルメ』も一緒に何周もしていたり(笑)。絶対好きで楽しいとわかっている作品をリピートするのが、今は心地いいなと感じますね」 Staff Credit 撮影/田上浩一 ヘア&メイク/光野ひとみ 取材・原文/野々山 幸(TAPE) こちらは2024年LEE10月号(9/6発売)「私の脳内図」に掲載の記事です。