「貯金ができない」と嘆いているのに趣味のゲームにお金を使い続ける20代息子。今どきの若い世代はそういう方が多いのでしょうか?
20代の息子さんがなかなか貯金をできない状況にある場合、親としては心配になるでしょう。 「貯金ができない」と嘆きながら、趣味のゲームにお金を使い続けるケースであればなおさらです。できれば将来に備えて貯金をしてほしいところですが、今どきの20代は、貯蓄よりも趣味を重視する人が多いのでしょうか。 そこで今回は、20代の貯金事情について調べました。20代が効率的に貯金を増やす方法もご紹介しますので、参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
貯金に回す余裕がない!? 20代の貯金事情
株式会社ネストエッグが実施した「貯金・お金」に関する調査で、2021年と2022年を比較したところ、20代の貯金額は減少しており約半数は100万円以下の貯金にとどまる結果となりました。 20代の貯蓄額割合をまとめたデータは表1の通りです。
出典:株式会社ネストエッグ「貯金・お金に関する調査」を基に筆者作成 また、貯金の目的については、2021年から2022年で「旅行」が13%から6%に激減している一方、「趣味・嗜好」は11%から16%に増加しています。コロナ禍の影響もあり、貯金の目的が変化したため、ゲームなどの趣味にお金をかける若者が増えたと考えられます。 物価が上昇した2022年と前年(2021年)を比較して、20代の支出が増えた項目は、以下の通りです。(前年比) ・食費:40.0% ・光熱水道費:23.5% ・外食費:23.0% ・日用品費:17.0% ・趣味費:15.5% 物価高の影響を受けて、食費や光熱水道費などが軒並み増加している中、趣味に使うお金も前年比で15.5%増えています。一方、支出が減った項目としては「貯金」の9%があげられます。家計支出が多くなり、貯金に回せる余裕がなくなっている証拠かもしれません。
20代が効率的に貯金を増やす方法
前述の株式会社ネストエッグが実施した調査では、物価高の影響で家計支出が多くなり、20代でも「今を楽しむことを我慢しても、将来のためにお金を貯める」意識が強まっていることが分かりました。 一方、「将来のことより、今を楽しむためにお金を使いたい」と考える若者も一定数いるようです。 趣味にお金をつぎ込む若者が、貯金を少しでも増やせるようにするには、転職や副業などで収入を増やしたり、定額制サブスクリプションがないか支出を見直したり、資産運用を始めたり、などとさまざまな方法があるでしょう。