阿川佐和子 “焼け石に水”の非課税世帯給付金に疑問「ちょっと機嫌取ろうとするとすぐ給付金を…」
エッセイスト阿川佐和子が、8日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演し、政府が閣議決定した住民税非課税世帯への給付金について私見を語った。 政府は先月、住民税非課税世帯に1世帯当たり3万円の給付と、子供1人当たり2万円の給付を決めた。しかし、継続的な給付ではなく、給付対象が限定されることから、効果に疑問の声が噴出している。 また、経済対策には事業規模にして39兆円の予算がつぎ込まれるが、そのまま国民に還元すれば1人当たり約30万円となるだけに、SNSには「支給額…0が1つ少ない!」「日本の政治家は 何がしたいんだろうね」「焼け石に水です」と怒りの声が上がっている。 阿川は「慰めのように、非課税世帯には3万円というのを払おうかな…なんて。何かちょっと機嫌取ろうとすると、すぐ給付金方策を取ろうとするとする日本というのがいる」と、皮肉たっぷりにコメントした。 元宮崎県知事、元衆院議員の東国原英夫氏は、政府が抜本的で思い切った改革をしない「激変緩和」という考え方を紹介し、「日本は激変緩和というのが国の質としてある」と説明。阿川は「東さんがおっしゃっていた激変緩和という思想と、単年度でものを考えるということをやっていたら、長期的に日本の国力とか、長期的に日本人を元気にさせようという政策には、どうやったってつながらないんじゃないかな」と、絶望感を口にしていた。