【警戒】最強寒波8日に襲来…週末からの3連休に関東でも雪の可能性 “災害級の豪雪”青森では重要文化財の弘前城のやぐらが破損
7日午後、列島に迫りつつある今季一番の寒波の影響で大気が不安定となり、東京の多摩地区の一部や石川・金沢市では「あられ」や「ひょう」が降った。災害級の豪雪に見舞われた青森では、落雪などの被害も出ていて、国の重要文化財である弘前城のやぐらが破損する被害も出た。最強寒波の影響で、関東では週末からの3連休に雪が降る可能性も出てきている。 【画像】7日朝、栃木・宇都宮市で発生した濃霧
東京多摩地区では「ひょう」や「あられ」も
7日午後3時頃の東京・小平市で空から落ちてきたのは「あられ」。 黒いアスファルトに小さな氷の粒が降り積もった。 午後3時前には東京・東大和市でも、建物のベランダにぽんぽんとあられが跳ね上がる様子が見られた。 東京に「ひょう」や「あられ」をもたらした不安定な空模様。 今、列島に迫りつつある今シーズン一番の寒波の影響とみられている。 九州では既に大分・別府市で雪が舞い始めるなど影響が出始めている。
豪雪被害の青森では落雪の危険が高まる
年明けから災害級の豪雪に見舞われている青森市では、再び雪が降る前に急ピッチで除雪作業が進められていた。 青森市では7日、3月中旬並みの最高気温6度を観測し、雪が緩み、落雪の危険も高まっていた。 住宅のすぐ脇に積もっていた雪は、実は屋根の上から落ちてきたものだということで、2025年に入って2度落雪があったという場所もあった。 7日の弘前市内では、人の背丈よりも高い雪の壁に、今にも屋根から落ちそうになっている雪がみられ、郵便配達のバイクも雪にタイヤをとられうまく走れない様子も見られた。 災害級の豪雪がもたらした危険は、街の至るところに潜んでいる。 弘前市では、国の重要文化財である弘前城のやぐらが破損する被害が出た。 やぐらの瓦屋根に覆いかぶさるように倒れ込んだ大きな松の木は、雪の重みで倒れたとみられ、やぐらの壁などが破損する被害が確認された。 男性は「普段よりめちゃめちゃ(雪が)多くて、そこも歩いてきたが、木が折れてるのですごくびっくりして。見たことない」と警戒する。 被害が確認された1月4日の積雪は、平年の4倍近い114cm。 他にも雪による倒木の被害が相次いだ影響で、園内の一部が立ち入り禁止となった。
関東では週末からの3連休に雪が降る可能性
濃い霧に包まれたのは、7日朝の栃木・宇都宮市だ。 朝日が昇り切っている時間でも、ヘッドライトをつけて走る車が多く見られた。6日の雨の影響で、関東の各地に一時、濃霧注意報が出された。 石川・金沢市でも大気の状態が不安定となり、「あられ」が降った。 最強寒波の影響は各地で出始めていて、関東では、週末からの3連休に雪が降る可能性が出てきた。東京都心は日中も気温が1桁台のままの厳しい冷え込みとなる見通しで、最新の予報に注意が必要だ。 (「イット!」 1月7日放送)
イット!