AIで消費者好みのラテアートつくる「バリスタロボット」、中国スタートアップが開発
人工知能(AI)の応用開発を手がける「影智科技(inSpace)」がこのほど、シリーズAで数千万元(数億円超)を調達した。AI大手・科大訊飛(iFLYTEK、アイフライテック)の投資部門と内蒙古宝晟資産運営管理が共同で出資した。同社は、人型ロボットやAIコンパニオンロボットなどの開発と普及に注力しており、とくにコーヒーを入れる「バリスタロボット」が注目を集めている。 コーヒーを入れる「バリスタロボット」の動画を見る
影智科技のバリスタロボット「xbot」には、iFLYTEKの大規模言語モデル(LLM)「訊飛星火(iFLYTEK Spark)」やバーチャルヒューマン技術が活用されており、ロボットアームを使ってわずか数秒でバリスタレベルのラテアートを提供できる。同社はiFLYTEKのサポートの下、バリスタロボット専用LLMの開発に重点を置く。同LLMの先進的なアルゴリズムとデータ処理技術を用いることで、消費者それぞれのニーズを高度に分析し、短時間で大量にドリンクを作れるようになった。 創業者の唐沐(Thomas Tang)氏は「当社のバリスタロボットがカフェやレストランの強力なアシスタントとなるよう、今後も技術のブラッシュアップを続けていく。すでにシネマコンプレックスの万達影城(Wanda Cinemas)や家具小売の居然之家(Easy Home)、デパート運営の北京王府井百貨の3社と戦略的パートナーシップを結んでおり、今後はより多くのシーンで当社のバリスタロボットと出会えるようになるだろう」と述べた。 *1元=約21円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)