イワナ原種の発眼卵2万粒を放流 南砺市で県内初実施 稚魚になる生残率は8割以上
富山テレビ放送
渓流漁、イワナの卵を川に放ち、より自然に近い状態で孵化させる発眼卵の放流が県内で初めて南砺市で行われました。 人工受精から45日ほどが経ち、稚魚の眼ができたタイミングで卵を川底の砂利の間に放流し、より自然に近い状態で孵化させます。 南砺市の百瀬川支流では、庄川漁連と利賀村漁協の組合員が川に入り、直径10センチの筒を川底に埋め込んで発眼卵が流されないよう放流しました。 放流された発眼卵はおよそ2万粒。 卵から稚魚になる生残率が8割以上で、養魚場で人工孵化させた稚魚を放流するより天然ものに近い姿に成長し、飼育にかかるコストも削減できることから、イワナやヤマメなどの渓流漁は、近年、全国的に発眼卵での放流に移行しつつあるということです。 *利賀村漁協組合長 上田英夫さん 「放流するイワナもいいが、天然のイワナは釣り人にとっても楽しみ。無事に育って川で姿が見られればいい」 県内で初めて放流されたイワナの卵。 利賀の冬を乗り越えた4月ごろに孵化し、稚魚が泳ぎ始めます。
富山テレビ放送