大阪で来春開催「大カプコン展」、展示へのこだわりを担当者が明かす「原画は極力減らして…」
大阪のゲームソフトメーカー・カプコンが、2024年創業40年を迎えた。それを記念し、来年2025年同じく設立40周年の「中之島美術館」(大阪市北区)で、初の大規模展覧会『大カプコン展 ―世界を魅了するゲームクリエイション』が来春に開催される。先立ってその会見が同美術館でおこなわれた。 【写真】会場平面図も公開、4つのエリア構成に ■ 見せたいのは原画ではなく「現場感」 今回の展覧会は「大阪から世界へ」をテーマに、ゲームの歴史や、総合芸術としてのゲーム世界、モノづくりへのこだわり、ゲーム体験など4つのエリア構成に。会見で担当者が語った「ゲーム開発の裏側やゲームクリエーターの情熱を見せたい」という思いを根底に、展覧会でありがちなアナログ原画や手描き資料の展示を極力なくすという点が特徴だ。 展示内容は、会場入り口から迫力満点なカプコンキャラクターが大行進するアニメーションが流れ、カプコンの歴史年表や昔のゲーム機ソフトが並び、現在のグラフィック制作とは異なる「ドット絵」の流儀の裏話から約40年前の未公開企画書など、胸が高鳴る展示などが目白押し。 またカプコンと言えば、『ストリートファイター』などキャラクターの身体的な造形美も特徴。身体の解剖図なども駆使し、筋肉や骨格への理解を深めているそうで、特に今回の展示の目玉でもある『ストリートファイター』の人気キャラ・チュンリーの石膏像×プロジェクションマッピングは、クリエーターの追求心が存分に発揮された作品となっている。 ほかにもドット絵制作からモーションキャプチャーミラーまで、自分もゲームクリエーターになったかのような体験まで可能。「ゲームの展覧会」というよりも、「アミューズメントパーク」だと思って1日かけて楽しみたい。 「大阪中之島美術館」にて、2025年3月20日~6月22日まで開催。チケット発売詳細は後日発表される。