実弾騒動のロッテ、ナバーロがデビュー戦でお立ち台 「謹慎が10年に」
ナバーロは、キャンプ期間中の2月21日にバックの中にまぎれていた2つの実弾が那覇空港での検査でみつかり現行犯逮捕された。不起訴処分となったが、球団は、1軍の公式戦、2軍の公式戦それぞれで開幕から4週間の出場停止処分を課していた。ホームゲームでは、1軍の試合前練習に合流するなど、チームに溶け込んでいたが、練習が終わると、そのグラウンドに立てない時間が、およそ2か月も続いた。 いくら治安が良くないドミニカで自衛の銃所持が当たり前だったとしても、ここは日本ゆえ、4週間の謹慎は自業自得でもあるのだが、「ずっとテレビで試合を見ていた。試合に出たかった。練習しかできない、2か月間は、10年にも感じた。しかもチームの調子も良かっただろう。これはドミニカの国民性でもあるんだから、その勝利の輪に入れないことは、なおさら悲しく感じるんだ」と、振り返った。 2軍戦の出場停止期間が切れた今月の9日にファームで実戦復帰を果たして、計5試合に出場。本塁打はゼロで、わずか2安打だったが、オープン戦、練習を通じて、その能力を評価していた伊東監督は、1軍の停止処分期限の切れる23日にスタメンデビューさせた。試合前には、「まず初戦なんだから、結果にはこだわらず印象づけさえしてくれればいい」と、語っていたが、期待以上の結果をデビュー戦で見せてくれた。 「緊張もあっただろうが、いいところで打ってくれた。彼が一人入ることで打線に重みが出てきた。今後は、もっといいピッチャーとも対戦することになるが、対応してもらいたい。しばらくは、デスパイネのあとに一人を挟んで6番で使う」 伊東監督はナバーロがセカンドに入ったことで、押し出された中村をサードで使い、好調のサードの細谷をファーストに回して起用したが、確かに打線に厚みが増した。遅れてきた新助っ人の活躍で連敗もストップ。ナバーロが、好調ロッテの開幕2段スタートの発火剤になるのかもしれない。