2022年本屋大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』待望の文庫版が登場 コミカライズ1巻も発売中[文庫ベストセラー]
12月17日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『三河雑兵心得 15 関ケ原仁義 上』が獲得した。 第2位は『同志少女よ、敵を撃て』。第3位は『ペッパーズ・ゴースト』となった。 【マンガ版『同志少女よ、敵を撃て』】少女セラフィマが入隊する「中央女性狙撃兵訓練学校」の面々と鬼教官イリーナ 2位の『同志少女よ、敵を撃て』は2021年11月に刊行され、高い評価を得た作品、待望の文庫版。物語は第二次大戦下のソ連を舞台に故郷の村をドイツ軍に襲われるも生き残り、女性でありながら狙撃兵となった少女セラフィマを主人公に、戦争の悲惨さと理不尽さを描いている。 同作は逢坂冬馬さんのデビュー作でありながら、2021年第十一回アガサ・クリスティー賞を審査員全員が満点をつけ受賞。22年4月に「2022年本屋大賞」で大賞を受賞したほか、第166回直木賞の候補作にもなっていた。物語の舞台・背景とも関連するロシアによるウクライナ侵攻を受けさらに注目が高まり、22年のトーハンの年間ベストセラーランキングでは単行本文芸書部門で1位となった。 また早川書房のウェブマンガサイト「ハヤコミ」でマンガ版の連載もはじまっている。作画は「隠の王」「少年ノート」の鎌谷悠希さん。コミックス1巻も発売中。
1位『三河雑兵心得 15 関ケ原仁義 上』井原忠政[著](双葉社) 茂兵衛の一人娘が祝言を挙げたのも束の間、太閤・秀吉薨去により世は大いに動揺する。続く前田利家逝去、豊臣家武断派による石田三成襲撃を経て、いよいよ家康は天下への野心を隠さなくなった。悪巧みは冴え渡り、こき使われる茂兵衛は東奔西走する。戦国足軽出世物語、天下を窺う最新15巻! (双葉社ウェブサイトより) 2位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬[著](早川書房) 〈第11回アガサ・クリスティー賞/二〇二二年本屋大賞受賞作〉一九四二年、独ソ戦のさなか、モスクワ近郊に住む狩りの名手セラフィマの平穏はドイツ軍の襲撃により突如奪われる。母を殺され、復讐を誓った彼女は女性狙撃小隊の一員となりスターリングラードの前線へ──ベストセラーを文庫化。解説/高橋源一郎(早川書房ウェブサイトより)