広島市内で43年ぶり新電停の建設進む 南区の松川町交差点 広島電鉄の駅前大橋線
広島市南区の駅前通りの松川町交差点で、路面電車の新電停の建設が本格化している。JR広島駅(南区)に高架で乗り入れる広島電鉄の新路線、駅前大橋線の区間。同社によると、市内線の電停新設は1982年の「南区役所前」以来となる。 比治山町交差点(奥)に向けて延びる駅前大橋線の線路 松川町交差点の北側で新電停「松川町(仮称)」の整備が進む。ホームの長さは約39メートル。道路から約30センチかさ上げし、横断歩道につながるスロープから出入りする。14本の支柱の設置を終え、今後、高さ約3メートルの屋根を取り付ける。交差点の南側にも電停を置く。 駅前大橋線は、広島駅と比治山町交差点(南区)を結ぶ約1・1キロ。事業主体の市と広電は来年3月24日開業の広島駅ビルと同時期の開通を目指したが、作業工程の調整で数カ月遅れ、夏ごろになる見通し。 市交通施設整備部は「駅前大橋線建設に伴い稲荷町にも新ホームを2カ所設け、利便性を高めたい」としている。
中国新聞社