ドルは「著しく過大評価」、短期的に底堅いが下期は軟調-BofA
(ブルームバーグ): バンク・オブ・アメリカ(BofA)のG10為替戦略グローバル責任者、アタナシオス・バンバキディス氏はドルについて、「著しく過大評価されており」、今年上期には底堅さを保つが下期には軟調になるとの見通しを示した。
BofAのベンチマーク均衡モデルに基づくと「ドルは26%過大評価されているようだ。これは過去30年間で最も大きく、22%過大評価されていた2022年当時をも上回る」と、8日のリポートで指摘した。
主要10通貨で最も過大評価されているのはドルで、ポンド、スイス・フラン、円、ノルウェー・クローネがそれに続くという。
バンバキディス氏によると、ドルは「歴史的に極端な価値に達しており」、「著しく過大評価されている」。
同氏は「米国のインフレ政策、特に関税措置を背景に、ドルは短期的に底堅さを維持するが、年内に軟調になると予想している。世界の他国・地域が対応策をとる中で、こうした政策が米経済に打撃を及ぼすことになるからだ」と記した。
原題:BofA Says Dollar Is ‘Substantially Overvalued,’ Will Stay Strong(抜粋)
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Anya Andrianova