《大手回転寿司がまさかの「回転離れ」》それでも「くら寿司」だけは回し続ける「本来の魅力は目の前を流れるレーンにこそある」強いこだわり
AIカメラで進化
利用者に安心して回転寿司を楽しんでもらうための工夫は、「抗菌寿司カバー鮮度くん」だけではない。寿司を流す回転レーンの上に注文レーンを設置し、回転レーンを分離することで、温かいものは温かいまま、冷めたいものは冷めたいまま届けることが可能になっている。 さらに、回転レーンを流れる「抗菌寿司カバー」の不審な開閉を検知できるAIカメラシステムを導入。不審な開閉を検知すると、異常が検知された寿司皿を速やかに撤去。利用者の不安解消につながっている。
回転寿司の魅力は、回転レーンにこそある
「回転寿司がここまで日本国内に広く浸透したのは、お寿司が目の前を回っているという“楽しさの提供”が大きな要素だったと考えます。昨年から続いている物価上昇に伴い、全国で約50%の方が節約を意識し、そのうち77.3%の方が外食の回数を減らす『外食控え』が顕著な状況になっていますが、回転寿司の楽しさの源泉である回転レーンを活用することで、外食でしか味わえない・体験できない店内エンターテインメント“店タメ”を充実させることで、外食にでかけるきっかけになれば」(岡本さん・以下同) 同社は、ハレの日のお祝いで外食したいメニューの第1位が寿司で69.3%を占めること(ぐるなびリサーチ部「ハレの日外食に関する調査」による)や、約50%が季節に1回以上、ハレの日外食として寿司を食べていることに着目。「ハレの日用新サービス」として、このたびの「プレゼントシステム」を開発したのだ。
キラキラパレードは、回転レーンの新活用
テーブルに置かれたタッチパネルかスマホでオーダーすると、回転レーンからポップな音楽に乗って、まるでパレードのように光る機関車やメリーゴーラウンドが続く。テーブルに近づくと、タッチパネルに「おめでとう」や「ありがとう」のメッセージが映し出され、中が見えない特注仕様の抗菌寿司カバーがパカッと開いてケーキやばら寿司が姿を現す。 プレゼントメニューは以下の3種だ。 「季節のフルーツケーキ」(1000円)は、 ミルクのコクと甘みが特徴の北海道産加糖練乳入りホイップクリームをたっぷり使用し、スポンジは2段重ね。いちごにオレンジ、キウイ、シロップ漬けマンゴーなどのフルーツをふんだんに盛り付けている。小さめのホールサイズなので、1人で食べても、数人でシェアして楽しむのもいい。 「季節のフルーツ プリンアラモード」(800円) は、卵黄のみを使用し、店内で手作りした濃厚な味わいのプリンをベースに、こちらもいちごやキウイなどのフルーツをぜいたくに使用。丸みのある透明なカップの盛り付けも華やかだ。 スイーツだけではない。「特撰ばらちらし」(1000円) は、シャリにかに身をちりばめ、まぐろ、生サーモン、車えび、うに、いくらなどの海鮮がたっぷり。彩り豊かで豪華な、見た目にもこだわった本格的なちらし寿司だ。 「誕生日や記念日などの幅広いハレの日や普段のちょっとした感謝の気持ちを、サプライズをもって伝えることができるこのサービスのいちばんの特徴は、どこか懐かしい、アナログなパレードという仕掛け。注文したテーブルだけでなく、周囲のお客さまも楽しめる装飾になっています」あえてアナログな仕掛けにすることで、デジタルネイティブのZ世代には斬新さを感じてもらうのも狙いだという。 「(注文後)いつプレゼントが届くかわからないドキドキ感、どんなメニューなのかギリギリまでわからないといった、サプライズのドキドキとワクワクなリアル体験をお届けいたします。『推し活』として、推しの誕生日のお祝いなどにもご活用いただくのもいい」