通過列車から「哀悼の警笛」JR福知山線脱線事故から14年
通過列車から「哀悼の警笛」JR福知山線脱線事故から14年
兵庫県尼崎市で乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負ったJR福知山線脱線事故の発生から25日で14年を迎えた。現場となった尼崎市久々知のマンション跡地周辺では、事故発生時刻の午前9時18分に合わせて黙祷がささげられ、通過する列車が哀悼の長い警笛を鳴らしていた。 【中継録画】事故現場を通過する列車が哀悼の警笛を鳴らし走行
カーブを曲がりきれずに脱線し、線路脇のマンションに衝突
この事故は2005年4月25日、尼崎市でJR福知山線の快速電車がカーブを曲がりきれずに脱線し、線路脇のマンションに衝突した。
付近住民「もう14年、毎年あの時のことを思い出します」
その後、JR西日本が現場マンション周辺の整備工事を行い、9階建てだったマンションを4階建てにしてアーチ状の屋根で覆われ、慰霊碑などが設置された「祈りの杜(もり)福知山線列車事故現場」となり、今年はこの場所で初めて追悼慰霊式が行われる。 事故現場の近くに住むという70代の女性は「もう14年ですか。毎年あの時のことを思い出します。私たちは安全を信頼して電車に乗っています。亡くなられた方々のことを思うと無念です」と話していた。
■JR福知山線脱線事故 2005年(平成17年)4月25日午前9時18分ごろ、JR福知山線の塚口駅~尼崎駅間で。宝塚駅発同志社前駅行き 上り快速列車の先頭車両から5両目車両までが脱線。先頭車両と2両目車両が進行方向左側のマンションに衝突した。この事故で、乗客106人と運転士が死亡し、乗客562人が重軽傷を負った。