歌舞伎町・トーヨコで蔓延...「お薬もぐもぐ界隈」による「オーバードーズ」経験者が明かす「ヤバすぎる幻覚」《ぬいぐるみが喋り始める》《服が小さなクジラになって泳ぎ出す》
逮捕者も続出
「薬の入手ルートはネットです。それも友人から教えてもらいました。 SNSでは『お薬もぐもぐ界隈』というネットスラングとともに堂々と処方薬の販売を宣伝しているバイヤーたちがいます。そのアカウントにDMを送って欲しい薬と量をお願いする。支払い方法は電子マネーで先払いがルール。入金が確認できれば、レターパックで商品が届く仕組みでした。 費用もクリニックの診察代を考えればそれほど高くなく、なにより医者に嘘をつきながら病院をハシゴする手間やリスクを考えれば気楽でした。おまけに処方薬は違法薬物ではないので購入する際も罪の意識はほとんどない。買いやすさもハマる要因の一つでした」 だが、医師の処方なく薬を譲渡・販売するのは薬機法(旧薬事法)で禁じらるなどれっきとした犯罪行為である。実際、厚労省も処方薬の悪用については本格的な調査に乗り出している。 「関係機関が違法売買を示唆するアカウントを見回るなどインターネット上でのパトロールも強化。悪質なアカウントについても把握・監視を続けています。同時に今年2月にはトーヨコ、また大阪・グリ下で処方薬を配るなどした医薬品医療機器法違反、麻薬特例法違反の容疑で19歳と31歳の男を逮捕するなど現場の摘発も行っています」(全国紙社会部記者) 国も警戒の度合いを高めてはいるというが、蔓延はそう簡単には食い止められないという。その理由は薬の効果にある。 続く後編記事『「モルヒネを扱う違法業者も」「禁断症状で冷や汗が…」歌舞伎町・トーヨコで蔓延するオーバードーズ「元中毒者」が明かす「お薬もぐもぐ界隈」驚愕の実態』では若者たちの間でODが流行する理由と西本さんを襲った処方薬による地獄の禁断症状について紹介する。
週刊現代(講談社)