福島県の郡山市制100周年で式典 節目振り返り、商都のさらなる発展誓う
郡山市制施行100周年記念式典は2日、市内のけんしん郡山文化センターで行われた。出席者が一世紀の歩みを振り返り、次の100年に向けてさらなる発展を誓い合った。 約1200人が来場した。品川萬里市長が「何事にも自由にチャレンジできるまちの風土を築いた先人の思いを受け継ぐ。誰一人取り残されない郡山の創生、発展を目指す」と式辞を述べた。佐藤政喜市議会議長が「古里をより魅力的なものとして子どもたちに引き継ぐのが私たちの使命」と決意を新たにした。 自治功労表彰などを受けた728人、80団体の代表者に表彰状や感謝状が贈られた。受賞者を代表し、前市議の今村剛司さんがあいさつした。内堀雅雄知事らが祝辞を述べた。 市は1924(大正13)年9月1日、郡山町と小原田村が合併して誕生した。 ■地元の小中学生 150人が声を合わせて「未来のこおりやまに向けた提言」 「ひらけ 未来へ 郡山!」。郡山市の子どもたち150人が高らかに声を合わせた。式典では市内の小中学生が「未来のこおりやまに向けた提言」と題し、市の未来像や実現に向けて自分たちに何ができるかを発表した。
児童、生徒は9月上旬、発表に向けたワークショップに参加した。5人1組でこれからの市の在り方などを話し合い、提言をまとめた。ステージ上にはワークショップに臨んだ23人が代表で登壇した。「自然・環境」「暮らし・地域のつながり」「仕事・働き方」の三つの視点から提言した。 緑豊かで、水がきれいなまち、「挑戦したい」「やってみたい」があふれるまち、ゆとりを持って安全に働けるまち―。市に求める多彩な未来像を訴えた。実現に向け、「食べ残しをせず、ゴミを分別・再利用します」「異なる文化・価値観・多様性を学びます」「郡山市の魅力を発信します」と力強く宣言した。