厳木の旧酒蔵、角打ちバーに 10月12日オープン 「白水荘プロジェクト」第1弾 佐賀県唐津市
唐津市厳木町中島地区の旧白水酒造場一帯をリノベーションする「白水荘プロジェクト」の第1弾として、角打ちバーが10月12日にオープンする。住民の交流を生み出し、厳木の魅力を発信する拠点を目指す。 旧白水酒造は厳木コミュニティセンター近くにあり、千坪の敷地に築200年とされるかやぶき屋根の主屋や旧酒蔵などがある。平成初期まで、住民が寄り合う場所として「白水荘」と呼ばれ親しまれた。長く眠っていた地域資源の復活を目指し、3月まで集落支援員だった横道亨さん(36)ら有志がプロジェクトを始めた。 過去の台風で損壊した瓦屋根の修繕費を募るクラウドファンディング(CF)には、昨年10月までの約2カ月で522万円が集まり、瓦を取り換えた。横道さんは「『白水荘、復活するんだ』との声を聞き、地域の財産を後世に残す意義を感じた」と話す。 角打ちバーは旧酒蔵の1階に整備し、毎週土曜の午後4時から9時半まで営業する。9月上旬から始めた内装工事の費用を募るCFを29日まで実施している。 21日には江北町を舞台に中山間地の現状を描く映画「土のひと 風のひと」を上映する。午後1時、同4時半の2回で、参加費500円。問い合わせは横道さん、電話080(3216)1269。(松岡蒼大)
松岡蒼大