廃車時は「リサイクル料」がかかる?リサイクル券がないと捨てられないってホント?
車の廃車時の手続きにおいて、リサイクル料金の支払いが必要となるという内容を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 しかし、廃車時にリサイクル料金を支払う必要は基本的にありません。 今回は、廃車時のリサイクル料金の仕組みやリサイクル券について解説します。車の購入や売却、廃車手続きを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
自動車のリサイクル料金とは?
リサイクル料金は、廃車する車を解体した後に残るエアバッグ類・フロン類・シュレッダーダストの3つの処理費用と自動車リサイクルセンターのシステム運用費用から構成されています。 これらの3つの処理にかかるリサイクル料金は、自動車リサイクル法で新車購入時の支払いが定められているため、廃車時にリサイクル料金はかかりません。 しかし、自動車リサイクル法が施行される前に購入した車に関しては、リサイクル料金が後払いになっているものもあり、廃車時に未払い分のリサイクル料金の支払いが必要になる場合があります。
リサイクル料金の内訳
自動車リサイクル法で定められている、エアバッグ類・フロン類・シュレッダーダストの3つのリサイクル料金と自動車リサイクルセンターによるシステムの運用費用の内訳は表1の通りです。 表1
※自動車リサイクル促進センター 自動車リサイクルの紹介 リサイクル料金を基に筆者作成 エアバッグ類・フロン類・シュレッダーダストの3つのリサイクル料金に幅がある理由は、自動車メーカーや車種によって料金が変動するためです。また、使用済みの車の引き取りの際は、別途410円が必要となります。
リサイクル券とは?
リサイクル券とは、リサイクル料金の支払いをした証明書です。リサイクル券は、A券~D券の4つの券が1枚の紙にまとめられています。A券~D券の内容は表2の通りです。 表2
※経済産業省 自動車リサイクル法とは 7.リサイクル券ってどんなもの?を基に筆者作成 リサイクル券は廃車時や売却時に必要であるため、紛失しないように大切に保管しておきましょう。