大接戦のアメリカ大統領選「共和党支持者の争点の熱意大きかった」 勝敗分ける“激戦州”の行方は【Nスタ解説】
上智大学 前嶋和弘 教授: 共和党支持者、あるいは無党派の中の共和党寄りの人たちはそうでしょう。「まず経済」というのが大きいと思います。 一方で民主党支持者はそうではなく、減税や規制緩和によって自分の所得が伸びるのではないかと思っている人たちが結構いると思います。 ホランキャスター: 日本はインフレで物価が上昇しているにも関わらず賃金の上昇が追いついていません。アメリカも同じような状況なのでしょうか。 上智大学 前嶋和弘 教授: 賃金の上昇は結構あります。しかしそれがインフレに再び加担してしまうのです。ただインフレはコロナとウクライナ戦争によるものが大きい。そうするとバイデン氏のせいなのかどうかというところが、共和党支持者と民主党支持者で大きく分かれる部分です。 ■ニューヨーク・タイムズ「トランプ氏 勝利の可能性 “90%” 」 井上キャスター: アメリカのニューヨーク・タイムズは「大統領選挙ライブ予測」として勝者の予測をインターネット上で報じています。この中で日本時間6日午後1時半ごろ、“共和党トランプ氏の勝利の確率が90%に高まった”と報じました。 確率の数字は開票の集計結果をふまえて、リアルタイムで変化していくのですが、激戦州7州のうちの一つ、ノースカロライナ州において、トランプ氏の勝利が確実となったことが影響しているとみられています。 上智大学 前嶋和弘 教授: トランプ氏勝利の確率“90%”という数字が、おそらく出口調査から出たものですので議論はしにくいですね。 トランプ氏としてはノースカロライナ、ジョージア、ペンシルバニアの3州で勝つことが勝利の方程式なんです。むしろノースカロライナ、ジョージアで負けた場合、ハリス氏勝利の可能性が出て大激震だったでしょう。 トランプ氏は順当に勝っていますが、まだサプライズが出ていません。あえて言うと出口調査の結果、ミシガン、ウィスコンシン、ペンシルバニアはハリス氏に否定的だったことがサプライズでしたね。