中国、ICCに「客観的」立場求める ネタニヤフ氏への逮捕状で
【AFP=時事】中国政府は22日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)に対し、客観的かつ公正であるよう求めた。 【写真】ガザ地区北部へのイスラエルの攻撃後に建物のがれきから救出される生存者 中国外務省の林剣報道官は定例会見で、ネタニヤフ氏に対する逮捕状に関する質問に答え、「中国はICCが客観的かつ公正な立場を堅持し、法に基づきその権限を行使することを望んでいる」と述べた。 ICCは21日、イスラエルのネタニヤフ首相とヨアブ・ガラント前国防相に対し、2023年10月8日から2024年5月20日までに犯された「人道に対する罪と戦争犯罪」に関し、逮捕状を出した。この措置に対し、ネタニヤフ氏は「反ユダヤ主義だ」と猛反発している。 中国はイスラエルや米国同様、ICCの加盟国ではないが、「パレスチナ問題に関して国際社会が公正と正義を実現し、国際法の権威を維持するためのいかなる努力も支持する」としている。 林氏はまた、米国がネタニヤフ氏に対するICCの追及に反対する一方、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対する逮捕状発布を支持していることについて「二重基準」だと非難。「中国は一部の国が都合の良いときだけ国際法を利用し、二重基準を採用することに一貫して反対している」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News