意外と知らない?100 円フックの選び方&つけ方マニュアル!
100円フックを何となく買って、テキトーにつけると、ものをかけたら落ちてしまったり、そもそもつけられなかったりして、イラッとすることありませんか? 100円とはいえ、買って後悔はしたくないもの。そこで、整理収納アドバイザーの磐梨裕子に、正しい選び方とつけ方を解説してもらいました! 【画像で確認】100円フックを取り付ける前にする、大事なひと手間とは? ▶教えてくれたのは… 磐梨裕子さん インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー。ものの置き方や飾り方、家具配置のプロとして日本テレビ系『Z I P!』などに出演。Instagramは@yukoiwanashi ■STEP1 まずはフックの耐荷重と掛けるものの重さをチェック ラベルには耐荷重量の表示があり、「耐荷重量約5kg」は、そのフックが約5kgまで耐えられることを意味します。フックにものを掛けるときは、キッチンスケールや体重計で重さを量り、耐荷重以上のものを掛けないようにしましょう。 ポイント① 接着面はきれいに拭いて! フックをつけるときは、まず接着面をきれいに拭いて、できるかぎり凹凸をなくしましょう。こうすることでフックが耐荷重どおりの働きをします。 ポイント② 補助シートで密着度UP! 補助シートを貼ってから吸盤やシートフックをつけると、接着面が補強され、フックが落ちにくくなります。補助シートを貼れるのは、タイルやガラス、塗装木材など平らな場所のみです。 *補助シートは凹凸やざらつき、湾曲がある場所には使用できません。 ポイント③ フックを増やして耐荷重UP! フック1つの耐荷重が1㎏なら、単純に2つで耐荷重2㎏、3つで耐荷重3㎏に。フックの耐荷重より重いものを掛けたいときは、フックの数を増やし、重さをバランスよく分散させるのも手。 石こうボード用のピンは、硬貨で押し込むとラク! ■STEP2 面の素材とフックの相性をチェック! 「ここにはこれがつかない」「意外とここにはつく」など、素材とフックには組み合わせの相性があります。知っているようで知らない、面とフックの相性を解説します。 面がタイルや鏡の場合 タイルや鏡、ステンレス、冷蔵庫や洗濯機の塗装面など、凹凸のない面と相性がいいのは、吸盤フックや貼って剝がせるタイプのシートフック。 貼る前に接着面をきれいに拭き、空気を抜きながら接着面に密着するようにつけるのがコツ。 面が金属の場合 面がスチールや金属塗装されたものなら、マグネットフックやネオジム磁石フックがつくけれど、ステンレスの場合、つかないものもあるので注意が必要。 マグネットフックを買う前に、ネオジム磁石をつけてみて、磁力の有無を確認するとよい。 面が木の場合 面が木なら、ネジタイプもピンタイプも取り付け可。凹凸のない塗装木材であれば吸盤もつけられる。 ネジ2本で留めるタイプは穴の跡が大きくなるが安定感あり。ピンは太いほうが耐荷重もアップ。 面が石こうボードの場合 衝撃に弱い石こうボードには、「石こうボード用」のフックを使うこと。耐荷重もチェックして。 ピンの抜き跡が目立たないタイプ、複数のピンを刺して耐荷重をUPさせるタイプなど、石こうボード用フックは多種多様。ピンの根元まで確実に刺さないとものをつるしたときに落ちるおそれがあるので注意して。 <COLUMN> 壁面の奥の柱の位置が分からないときは? 壁紙を貼りつけた石こうボードの奥には等間隔に柱があり、石こうボードと柱はネジで固定されています。壁紙に磁石をはわせてみると磁石がつく場所があり、つまりそこはネジで留めた柱がある位置。柱に石こうボード用のピンを刺しても、かたくて刺さりません。柱にはネジ留めタイプのフック、柱以外の部分には石膏ボード用のフックを使いましょう。 ネオジム磁石を壁に当てていくと、ピタッとつく場所があるはず。そこがネジ留めの場所=柱の位置。 * * * せっかくフックを取り付けて、おしゃれに小物をディスプレイしたのに、速攻で落ちてしまっては悲しいですよね。購入前にきちんと耐荷重や面の素材を確認して、100円フックを上手に使いこなしましょう! 撮影/林ひろし 取材・文/宇野津暢子