今くるよ「いくよちゃんまっすぐ天国に行ってや」
今くるよさん会見「いくよちゃんまっすぐ天国へ行ってや」 THE PAGE大阪
人気漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさん(本名:里谷正子さん)が28日、胃がんのため入院していた大阪府の病院で亡くなった。それを受け、相方の今くるよさんが29日夜、京都市内の葬儀場で報道陣の会見に応じ「いくよちゃんには、まっすぐ天国に行ってやと言いたい」などと涙ながらに語った。また、くるよさんは今後については「まだ考えられない」と話したが「歌手とか女優になるんやったらまたお知らせします」と笑いも交えるなど、涙をこらえながら気丈に対応した。
メイクさんがきれいに。代わりのまつ毛も
会見が始まり最初に「いくよさんの最後の様子は?」という質問に、くるよさんは「最後の2日間は返事もなかった。そこで私流のトレーニング、足のマッサージ。そしたら足で返事するんですよ。さすったら笑顔をしてくれたりしたが、この2日間はなにも反応がなかった。それでも私は大丈夫だいじょうぶと言い続けました」と涙をこらえながら話した。 だが、そのいくよさんの最後は「すばらしかった。何一つ文句言わないんですよ。本当にすばらしかった」と話した。
看護師にギャグを言った思い出も
また入院中のエピソードも話した。「こないだなんか、看護師さんに名前を聞かれ、名前を言ったあと「28歳です」と自分から言って、看護師さんもプッと笑ったんです。そこで私は『ナイスギャグや』言ったんです」とうれしそうに話した。そして、45周年まであと少し、2人でがんばろうといい続けて「うんうん」と答えていたという。 11日の最後の舞台の時は「いつもどおり漫才をして、終わったら楽屋でつかれるかと思ったらケロッとしていた。がんばり屋さんやから、それはすばらしいと思う」と振り返る。コンビ40年やってるけど、びっくりしました。
「まっすぐ迷わんと天国へ行ってや」
今はどんな言葉をかけてあげたい?という質問にくるよさんは「まっすぐ天国にいってや。まっすぐ迷わんと言ってよろし。向こうでいろんな人笑わしてあげてや」と答えた。 いちばんの思い出は、高校時代のソフトボール部から、吉本へ入る時、入った後のはなし。「私は写真選考で落ちていた。一緒にいくよちゃんと試験場へ行った。その時、相手から『吉本は女の子はつづかへんねん。やめとき』と言われ、体育会系やから『なんで』と思ってがんばった。そして、一生懸命わたしがお腹叩いて、ドッと笑いが起こって、叩くたびに笑いが起こったから、吉本の若手を東京へ連れて行くというのがあった。花王名人劇場という番組で2人で走り倒して、私がお腹を叩いて、いくよちゃんが筋見せて『御堂筋、なにわ筋』いうて、それが受けてね。それが乗り越えられた一つかなと。その時の思い出がある。10年間働きたおしましたからね」と思い出を振り返った。