父の還暦祝いとして両親へ1人800万の「世界一周旅行」をプレゼント。父は「一緒に来れば非課税」と言うのですが本当ですか?
もし世界一周旅行が課税対象になったときの贈与税額
今回は、A社の世界一周クルーズ旅行で1人800万円のクラスを両親へ贈与したとしましょう。贈与税の基礎控除額は110万円のため、800万円から基礎控除額を引いた690万円が課税対象です。国税庁によれば、子どもから親への贈与なので税率は一般税率が適用され40%となり、控除額は125万円になります。 計算をすると、贈与税は1人151万円、夫婦で302万円です。課税対象と知らないまま放置していると、追加で税金が課される可能性もあるため注意しましょう。
旅行へ一緒に行けば課税対象にならないケースもある
家庭の収入状況やさまざまな事情にもよりますが、両親の旅行に自分も一緒に行くと家族旅行となり、生活費のひとつとして非課税になる可能性があります。金額の基準が明記されていないため、非課税と見なされるかが不安なときは専門家に問い合わせた方がよいでしょう。 また、一緒に行かない場合でも、還暦祝いの「祝物」としてプレゼントをすれば、贈与税はかからないケースがあります。こちらも明確な基準はなく、社会通念上相当と見なされる範囲とされているため、対象になるか分からないときは相談が必要です。 もし贈与税の対象になっているにもかかわらず申告をしていないと、追加で税金が課される可能性もあります。 出典 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.4405 贈与税がかからない場合 国税庁 法令解釈通達 第21条の2 《贈与税の課税価格》関係 国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部