2024年、ドラッグストアで売れに売れた人気スキンケアは?スギ薬局の化粧品バイヤーに聞いた...「ヒットコスメには理由がある!」
ドラッグストアでの消費者の買い物動向を分析しながら、今の化粧品市場を知る企画の第二弾。情報過多の現代、「何をどう使えばいいのかわからない」と言う声も多い中、みんながどんな商品を使っているのか……気になるところ。そこでスギ薬局の化粧品バイヤー山口智久さんに、40代のミモレ世代が実際に購入しているコスメについて聞いてみました。 【写真】ドラッグストアで売れているコスメはこれ!
お話いただいたのは……スギ薬局 ビューティ部 山口智久さん
2006年スギ薬局入社。店長・スーパーバイザーを経て、2011年より商品部へ異動。10年以上の化粧品バイヤー歴があり、複数の部門を経験。趣味は人間観察。最近のお気に入りコスメブランドはNオーガニックで、香りのよいベーシックのミルクを全身に使用。他には、ゼラニウム&ラベンダーの香りにハマり中。 ――今年ヒットしたスキンケア商品を教えてください。 2023年の秋に発売したエリクシールの「トータルVファーミングクリーム」が今年、ものすごく売れました。毎年・シーズン毎で売れるコスメはありますが、発売した当初からずっと売れ続けています。 エリクシールの勢いは止まらず、今年秋に発売した「エリクシール シュペリエル ザセラム aa」は、クリーム超えの大ヒット。「倍速美容液」というネーミングもわかりやすく、「これは絶対に売れる!」と通常以上の在庫を確保したにもかかわらず、発売直後から指名買いが殺到して店頭で品薄になったことも。他のドラッグストアでも品薄状態が続いていたと聞いています。(山口さん) ――ここまでヒットした理由は? 資生堂の皮膚科学の技術の高さを武器に、今回はこの技術面を前面に打ち出したのが結果として良かったのではないでしょうか。昨年のクリームからサイエンス寄りのプロモーションを仕掛け、お客様には「全方位ケア」(クリーム)、「倍速美容液」(美容液)とわかりやすいワードで訴求したこと。効くコスメを探しているお客様に対して、「どこに?」「どう効くか?」を真っ向勝負したのは正解でしたね。 また、デパコスと引けを取らないクオリティーなのにギリギリまで下げている価格設定がうまかった。リピ買いしているお客様が多く、「結果を出すコスメ」と支持されたのでしょう。(山口さん)