バイクロアに登場したクラシック自転車パーツをディスプレイしたWNDタワーの誕生秘話
バイクロアに登場したクラシック自転車パーツをディスプレイしたWNDタワーの誕生秘話
ビンテージ自転車の世界ではフリーマーケットが注目されている。そのフリーマーケットで便利なのパーツ展示方式が「ワイヤーネットディスプレイ」、略して「WND」だ。なんのこっちゃと思うかもしれないが、金網に大量のパーツを結束バンドで止めたディスプレイすることで、見やすく、設置面積も少なく、金網ごと持っていけば、並べ直す手間もいらずで、万引きも防止できる。なによりインパクト大なのだ。ここではレストア自転車好きの編集者西山がそのの製作エピソードをお届けする。
秋ヶ瀬の森バイクロア14への出展し、「WND」が「WNDタワー」へ進化した
自転車はスポーツではなくホビーと言い張るいじってなんぼのレストア編集者の手記をお届けしよう。雑誌バイシクルクラブは、2023年から自転車イベント「秋か瀬の森バイクロア」に出展している。初出店となった2023年はブースが3×6mもあって、雑誌のほかは、あまり展示物が豊富でないバイシクルクラブとしては広すぎた。そこで西山自転車商会もフリマ出展して、スキマを埋めることにした。ちなみに2024年は焼き菓子の販売など盛りだくさんとなった。 ▼秋か瀬の森バイクロア14の模様はこちら 。 意外と早く「WND」を試す機会が訪れた。ホームセンターでネットを買おうと思ったが意外と高く、60×100㎝で4、000円くらいする。そこでダイソーを見たら110円か330円だ。でもホワイトしかないのがイマイチ。セリアに行くとおしゃれなブラウンがあった。30。5×50㎝で110円だ。 やや小ぶりではあるが、パーツを付けるとけっこうな重さになるので、持ち運びを考えるとこれくらいでよかったかもしれない。 問題は、会場に壁がないことで、どう展示するか? そこでネット3枚を三角に束ねて立たせることにした。新方式「WNDタワー」だ。セリアの金網用脚を使って安定させた。一台あたり500円くらいとコストはとても安い。
「WNDタワー」の実力
プーリーのないメカとか、左側のペダルとか、古くてハンパなパーツたちを結束バンドで固定した。ディレイラー、クランク、ステム&シートポスト、ハブ系、ペダル系、その他アクセサリーで6枚2台のWNDタワーを展示することに。 集客効果は抜群で、特にメカ好きの自転車乗りは立ち止まらずにはおれない。これ使ってた、これ持ってる、これこの自転車に使える? とかにパーツによって生まれる会話も楽しい。WNDは、コミュニケーションツールでもある。 TEXT/PHOTO:西山貴之(BicycleClub編集部)
Bicycle Club編集部