50代女性が共感!今の自分にちょうどいい「年の重ね方」物の処分も、お総菜活用も、脱白髪染めも、身軽でいたい
大人の女性が日ごろ感じているモヤモヤやストレスは、抱え込んだものや固まった価値観が原因かも知れない。モデル 松本孝美さんに聞いた「身軽に歳を重ねていくための方法」とは?頑張り過ぎず、やめたことで心が前向きになったエピソードを教えてもらった。 アラフィ―世代の「不調」を乗り切る方法
「物の処分も、お総菜活用も、脱白髪染めも、身軽に年を重ねていくための私の方法」
50代を迎えてから、物をためない意識が年々高まっているという松本孝美さん。 「夫とふたり暮らしで子供がいないので、残した物がどうなるか気がかりで。ためこんだ物や着ない洋服を整理しはじめ、昔の手紙や写真も徐々に処分しています。中身を見ると進まないから『見ないで捨てる』が鉄則(笑)。プライベートではなるべく自分の写真を撮らず、増やさないようにもしています」 物選びにも変化があった。 「処分が大変そうなものはもう買いませんね。以前はよくしていたお取り寄せも控えています。更年期で握力が落ちてばね指にもなり、段ボールを解体して捨てるのさえひと苦労なんです」 料理は手をかけることにこだわらず、買ったお総菜や調理ずみの食材を活用している。 「レバニラなら、焼き鳥屋さんで焼いてあるレバーを買ってきてニラと炒めます。下味がついているから味つけが簡単で、時短になるうえおいしい。これで十分じゃない?と(笑)。ごはんは無洗米です。少しの労力でも省略できると、気持ちも作業もずいぶんラクになりますから」 55歳のとき、白髪染めをやめたのも大きかったという。白髪以外の地毛を細かくブリーチしてから色をのせる方法に切り替え、2~3週間に一度のリタッチから解放された。 「この施術だと白髪が伸びても目立たない! 白髪が増えるほど透明感が増して違うニュアンスの髪色になるのも気に入っています。今まで選ばなかった色の服やメガネがしっくりくるようになり、ファッションの幅も広がりました」 今の自分にとっての“最適”を選び、心と体の負担を減らしながら楽しく年を重ねていく。松本さんが目ざす理想だ。 「やめたり捨てたりの後悔は、あっても一瞬。それに、手放すと新しい素敵なものが入ってくるといいますよね。その心持ちで何にもとらわれず、いつも身軽でいたいですね」 【モデル 松本孝美さん】 まつもと たかみ●’65年、大阪府生まれ。数々のCMや雑誌で活躍。『週刊文春WOMAN』で「『大人の女史会』にようこそ。」を連載中。おしゃれなライフスタイルも人気。 取材・原文/熊坂麻美 ※エクラ2024年11月号掲載