『本場の味』シェフはタイ・台湾・インドネシア出身の女性ら 日本での生きづらさ...母国料理で自信を持てるように 「今は毎日が楽しい。みんな支えてくれるから」
神戸市にある、本格的な料理が自慢のアジアン食堂。 【女性客】「もう何回も来ています。何食べてもおいしいので」 ■【動画で見る】「生きづらさ」抱えた外国出身女性 日本になじめず孤立 得意の母国料理で「本場の味」を 働きたい外国人…雇用が課題 【女性客】「グリーンカレーの味が他のお店よりもおいしいし、色も鮮やかで」 リピーターも多い人気店ですが…料理を作っているのは、日本で生きづらさを抱えていた外国出身の女性たちなんです。 【台湾出身の料理人】「言葉も上手じゃない。買い物と家だけ。20年引きこもっていた」 【インドネシア出身の料理人】「ヒジャブを被ったら、仕事がなかなか難しいんですよ」 彼女たちが笑顔を取り戻す、この食堂の工夫とは?
■日本での生きづらさ抱える彼女たちの「強み」
神戸市の中華街・南京町の狭い路地にたたずむ、アジアン食堂バルSALA(サラ)。 アジア各国の雑貨で飾られた店内は、いつもランチを楽しむ人でいっぱいです。
人気メニューは、タイ料理の“カオマンガイ”。鶏肉の上に、ピリ辛のソース“ラープ”をかけるのがおすすめの食べ方です。 そして、カオマンガイと並ぶ看板メニューは、ココナッツが香る、タイのグリーンカレー。 スパイスを使った本格的なアジア料理が定番メニューとして並びます。 【女性客】「おいしいです」 Q.よく来るんですか? 【女性客】「私はちょこちょこ。実際タイにもよく行くんですけど、タレがショウガが効いていて、本場と結構近いからすごく好きで」
お客さんが絶賛する“本場らしい味”。その料理を作っているのは、外国出身の女性たちです。 この日のシェフは、台湾出身の游(ユウ)さん(62歳)。 游さんがシェフの日だけメニューに加わるのが、台湾の家庭料理“焼きビーフン”です。 【台湾出身 游さん】「焼きビーフンは私の原点」 Q.台湾でも作っていたのですか? 【台湾出身 游さん】「焼きビーフンはお母さんの料理」 游さんは28歳で日本人男性と結婚し、来日。しかし、慣れない日本での生活には高いハードルが待ち受けていました。 【台湾出身 游さん】「大変だったのは言葉の問題がね。はじめはしゃべれないし、字も読めない」 Q.友達は? 【台湾出身 游さん】「あんまり友達いなかった」