外国人タクシー運転手が活躍 月収60万円超も
テレQ(TVQ九州放送)
福岡市の小規模タクシー会社。バングラデシュ、ペルー、アメリカなど出身はさまざま。46人のタクシー運転手のうち12人が外国人。運転手の4分の1を占めます。 東栄タクシー 中里裕貴取締役 「この業界っていうのは高齢化が進んで若い人がなかなか入らない。とにかく僕らは若年化を図りたいっていうことで外国人運転手をたくさん入れようかなって」 売り上げ成績をみると… 1位と2位は外国人 東栄タクシーでは日本人運転手の平均年齢が60歳を超えました。フルタイム勤務が難しくなった高齢ドライバーに代わって外国人が中核になりつつあります。 外国人運転手が苦労するのが二種免許の取得。特に学科試験に苦戦するといい、マラさんは8回目の受験で合格しました。外国人運転手を増やすため、今年から全国ほとんどの地域で英語やスペイン語など20の言語で受験ができるようになりました。 東栄タクシーは免許取得にかかる教習・受験費用30万円のほか、合格するまでの間も日給8000円を支給する制度があることも入社の決断を後押ししました。 ペルー人のエドゥアルドさんはタクシードライバー歴9ヵ月 東栄タクシー ベンデズ・エドゥアルドさん 「福岡は客がいっぱいいる。タクシーが少ないから。売上がすごいすごい」 就職のために静岡から引っ越してきたエドさん。給与明細を見せてもらうと… 1ヵ月の手取りは… なんと63万円 タクシー運転手の都道府県別収入ランキングで福岡は全国9位。一方、物価は、5番目に安いという調査結果があります。稼ぎが比較的多い一方、生活費が安いのが魅力です。また、東京に比べ福岡の道の走りやすさもあります。 「東京も私は知っているけど、東京は(道が)難しい。交差点がいっぱいあるから。福岡は道もあまり難しくない」 この日は大学での打ち合わせ。採用活動を新卒の留学生にも広げようというのです。 九州産業大学 キャリア支援センター 峠畑賢二事務部長 「すでに実績を積んでいるということで安心感の方が広がった」 東栄タクシー 中里裕貴取締役 「ドライバーの健康や安全面を管理していただくような職種もあるので将来はそういう人材がいればなってほしい」 新卒の留学生を採用するため、大学との提携を拡大させ、3年後には従業員の半分を外国人運転手にすることを目指しています。 日本経済新聞社 橋爪洸我記者 「外国人の採用では多くの企業が試行錯誤している。東栄タクシーでは、給与などの待遇面への配慮だけではなく、日本人と同じ仕事を外国人運転手に任せている。今後、経営を担う外国人人材の育成がビジネス持続の鍵となりそうだ。」
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