昨年佐賀から長崎へ移籍、前回大会完全Vの荒井崇博が準決勝で深谷知広と連係「決勝に上がってからが勝負」/佐世保競輪G3
佐世保競輪の「開設74周年記念 九十九島賞争奪戦(G3)」は20日に2日目を開催。二次予選9Rを走った荒井崇博(46歳・長崎=82期)に話を聞いた。 昨年2月、佐賀から生まれ故郷の長崎へ移籍した荒井。12月の開設記念は4連勝による完全Vと離れ業をやってのけた。今年も連覇を目指すも「まあ、普段通りだよ。決勝に上がってからが勝負と思っているから」と自然体で挑んでいる。 初日から準決まではあくまで助走に過ぎない。デビューから長らく在籍した武雄ではGIIIを5回制するなど、地元戦へ向けた抜群の調整能力がそれだけの自信となっている。二次予選はこれまで幾度も連係を重ねる「ハイサイ」こと伊藤颯馬に身を預け、好展開をモノにした。レース後は「踏み出しの際にもっと入れて踏めば楽に出切れるぞ」と献身的にアドバイスを授け、伊藤も自分のものにしようと大事に頷いた。九州地区をまとめる大黒柱はあちこちに目を光らせて地元の牙城を守っている。 さて、準決12Rは深谷知広を目標に得た。2020年の武雄記念でも連係した際には1着を取った実績もあり「深谷に任せるよ! 何回か連係しているし、うん」と命運を預けた。今節の深谷は二次予選でも示したように仕上がりは抜群。両者の好連係に期待だ。(netkeirin特派員)