【陸上】110mHケガ明けの野本周成が13秒38!今季拠点変え「当たり前に」世界へ/全日本実業団
◇第72回全日本実業団対抗選手権(9月21日~23日/山口・維新百年記念公園陸上競技場)3日目 200m佐藤風雅が20秒67の自己新!佐藤拳太郎も20秒79と400m44秒台2人が力示す/全日本実業団 全日本実業団対抗選手権の3日目が行われ、男子110mハードルは野本周成(愛媛競技力本部)が13秒38(+0.8)をマークして優勝。来年の東京世界選手権の参加標準記録(13秒27)まであと0.11秒に迫る力走だった。 機器の不具合でスタート前に待たされるなどアクシデントがあったが、「思った以上に良かった」と野本。特に「後半でスピードに乗れました。上半身が使えるようになってきた」と振り返る。中盤以降はグッと抜け出して勝負を決めた。 昨年夏にパリ五輪の参加標準記録を突破。だが、「自分を追い込んでしまって」冬に右脚をケガをし、それが長引いた。2位以内に入れば代表に決まるはずだった日本選手権では5位。「地力が足りなかった」。 ただ、今年1月から本格的に拠点を愛媛から広島へ移し、100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)とともに、尾﨑雄祐コーチに師事。「特別なことはしてない」というが、日々のトレーニングを性格に、丁寧にこなす。トレーニング面だかけではなく、「福部選手と一緒にやっているので、当たり前のようにオリンピック、世界選手権を目指している環境に身を置ける」と刺激を受けている。 新たな環境でさらに成長できる手応えを感じ、東京世界選手権に向けて「当たり前にちゃんと練習をして、当たり前に行けるように」。そのために、参加標準記録を“当たり前に”切れるように突き進んでいく。
月陸編集部