スリップ、脱輪、立ち往生…バッテリー上がりも 冬は車トラブル続出 JAFの出動に密着 回避の極意は? 隊員「急がば回れ、心にゆとりを」
出動③坂でスリップし上れず
次に向かったのは長野市戸隠。坂で車がスリップして動けないという内容です。 坂の途中、一旦バックして上ろうとしたところ・・・ 出動を依頼した女性(72): 「もう滑って滑って。(雪には)慣れてるんですけど、ここまで滑ったのは初めて」 勾配や道幅から、レッカー車による牽引は難しく、女性の車に積んであったチェーンを巻いて脱出することにしました。 この日は風も強く、「ホワイトアウト」状態。吹雪の中、チェーンをつけて…。 小宮隊員: 「これで行ってみましょう」 無事、上り切ることができました。 小宮隊員: 「下るときも、ギア落としてゆっくり下りましょう」 女性(72): 「ありがとうございました」
出動④吹雪で視界不良、縁石に乗り上げる
大きな事故になりかねないケースも。須坂市の県道で、コンビニ店に立ち寄ろうとした車が縁石に乗り上げ、動けなくなっていました。 出動を依頼した男性(54): 「吹雪で見通しが全然つかない状況で。視界が真っ白けだったので、こちらの入り口と縁石の境目がはっきり認識できなくて、それで間違えて乗り上げてしまった」 小宮隊員: 「いきまーす」 タイヤの下にスロープを置いて、ゆっくりと牽引。車は道路へ戻りました。 小宮隊員: 「対向車とか、自転車とか、人がいたとかじゃなかったですから(よかったのでは)」 男性(54): 「本当に良かったです」 「焦ったのかもしんないですけど、不注意でしたね。悪天候の時でも慌てないで、自分自身も心がけていきたい」
出動⑤冬、最も多い出動要請…バッテリー上がり
冬の出動要請で一番多いのは雪道のトラブル・・・ではなく、実は「バッテリー上がり」です。 こちらの長野市の男性の車も。 小宮隊員: 「エンジンを始動して、雪かきしてたみたいなんですよね。で、気づいたらエンジンが止まってたていうもんですから。」 バッテリーの残量の調べてみると、通常12.5ボルト必要なところ、3ボルトしかありませんでした。 小宮隊員: 「もしかしたらエンジンをかけたつもりが、かけてなくONになってたのかもしれないですね、イグニッションのほうが」 最近の車は音が静か。エンジンがかかったと思い込んでしまったのでしょうか。 ジャンプスターターという機械でバッテリーに電気を供給すると…エンジン始動! 小宮さん 「このままかけっ放ししてください」 依頼した男性(75): 「運転しちゃって大丈夫?」 小宮さん: 「そうですね、走らせたほうがいいです」 男性(75): 「今となっては…。こちらも早く雪かきしないといけないと思い、(エンジン始動の)確認はそんなにしなかった気がします」