ライトオン、赤字店の大規模退店へ ワールド傘下入りで大ナタ
25年8月期予想は売上高が前期比27.6%減の281億円、営業損益が15億円の赤字(前期は13億円)。事業規模を大幅に縮小させ、早期に利益が出せる事業構造に転換する。「希望的観測や努力目標は排除」(大友氏)した上で既存店売上高も13.7%減と低く見積り、採算に合わない値引き販売を抑制する。
2年間で構造改革にめどをつけ、PB(プライベートブランド)の充実に本腰を入れる。現在、PBとNB(ナショナルブランド)の商品構成は35:65だが、これを逆転させる。ワールドの生産工場や原材料調達先を利用し、スケールメリットによって仕入れコストを下げる。
ただジーンズカジュアル専門店という業態自体がダウントレンドになる中、再建は容易でない。中計の最終年度も売上高は254億円であり、前期に比べて35%減。売上規模を追わず、着実に利益を出す方向性を鮮明にする。11月に社長に就任する予定の大峯氏は「ライトオンのデニム文化は尊重しつつ、一本足打法は時代にあった形に見直す必要がある」と述べた。