『室井慎次』にも!『踊る大捜査線』にはネットワーク捜査員がいた
そして2024年になり、本広監督、亀山千広プロデューサーの「ファンの皆さまとの交流の場をもう一度つくろう」という思いから、トークアプリの Discord に場を移し、「ネットワーク特別捜査本部」が復活。こちらではスタッフの情報発信が次々と投稿されており、“ネットワーク捜査員”とのコミュニケーションも積極的に行われている。またこちらでは亀山プロデューサーらが参加する「本店合同ネットワーク特別捜査会議」も複数回行われ、映画の最新情報や、制作の状況など、ここだけでしか聞けない裏話を惜しみなく披露し、捜査員たちの結束を固めることに寄与している。 ちなみに今回の新作となる「踊るプロジェクト」再始動が発表されたのは今年の3月18日のこと。実はこの日は連続ドラマの最終回が放送された日であるとともに、“青島と室井が約束を交わした日”となる。本作の宣伝プロデューサーを務める東宝の江上智彦氏も「この日は『踊る』ファンにとってとても大事な日。ですからこの日をシリーズ再始動の日にしようということで、前年末からずっと準備していました」。
またその情報の初出しを新聞やウェブメディアなどのメディアを通じて行うのではなく、まずはオフィシャルサイトで「プロジェクト始動」を打ち出した。この“ファンファースト”の狙いはズバリ当たり、大勢のファンを驚かせるとともに、大きな反響をもたらした。しかしこの時点ではタイトル・公開日などの情報は明かされず、情報として出されたのは、ただ柳葉敏郎ふんする室井慎次の映画が制作される、ということだけだった。
その上でタイトルと公開日はどのタイミングで行われたのだろうか。「東宝ではゴールデンウィークに合わせて『名探偵コナン』を公開するので、そこに合わせて第1弾チラシをつくることにしました。通常の宣伝なら、メディアを通じて『公開日決定! ビジュアル決定!』といったニュース出しをするんですが、今回は事前に何にも言わずに普通に映画館に置かせていただきました。映画好きのファンの方たちに『なんだこれ?』と手に取ってもらおうと思ったのですが、そこはうまくいったかなと思います」(宣伝プロデューサーの江上氏)。