3億円超えの高級別荘も “第2のニセコ”富良野市の地価上昇 高まるインバウンド需要 北海道
STVニュース北海道
インバウンドの影響が反映されています。 土地取引の目安となる道内の基準地価が発表され、住宅地の上昇率は「第2のニセコ」とも呼ばれる富良野市などが上位に入りました。 (林記者)「一見普通の住宅街なんですが、こちらの建物もあちらの建物も、貸別荘なんです。そして、奥のおしゃれな建物も、なんと2億8千万の貸別荘だということです」 2億円超えの高級別荘に、外国語表記のゴミステーションも。 実はここ、全国でも屈指の地価上昇率を誇る場所なんです! 道内の基準地価が発表され、「富良野市北の峰町」が20.1%と、住宅地では道内で3位、全国でも8位の上昇率となりました。 その理由はエリアの特徴にあります。 近くにはスキー場があり、近年、宿泊施設などの開発が進むリゾート地なのです。 夏はラベンダー、冬はパウダースノーと、インバウンドの需要が高まり、「第2のニセコ」と呼ばれるほど人気が高まっています。 (オールアバウトフラノ 池野 正樹代表)「こちらが最上階のユニットになっています」 十勝岳が眺められるバルコニーにはジェットバス。 天井の高い広々としたリビングも。 こちらは北の峰地区で販売されている別荘ですが、お値段はなんと、3億5千万円! それでも、インバウンドからの問い合わせが少なくないといいます。 (オールアバウトフラノ 池野 正樹代表)「外国人の個人投資家やファンド、日本人の方々も最近の地価の上昇をうけて視察に来ている。まだまだ需要が高まってくる人気のエリア」 一方、道内の住宅地で最も地価が上がったのは、いま注目のあのエリアです。 近くに中学校もある「千歳市栄町5丁目」。 前年より23.5%上昇し、全国3位の上昇率となりました。 さらに「千歳市東雲町5丁目」も道内2位の結果に。 その要因はもちろん、次世代半導体の製造を目指す「ラピダス」です。 来年春から試作ラインの稼働を予定していますが、雇用や人口の増加を見込んだ需要の高まりが要因とみられています。 千歳の地価上昇について、専門家はー (北海道不動産鑑定士協会 横山 幹人理事)「工業地については引き続き、上昇傾向が続くのではないのかなとみています。千歳の郊外の戸建てとかは、もう少し様子を見なければいけないのかなと思います」 インバウンド需要が高まる富良野に、ラピダス進出に湧く千歳。 地価上昇率 上位の顔ぶれが変わりつつあります。