欧州で大苦戦中…。今冬Jリーグに戻るべき日本人(6)9月以降出場なし…。若きスピードスターを襲う不運
欧州サッカーでは、まもなく冬の移籍市場の時期を迎える。現所属クラブで出場機会を確保できていない選手たちは、このタイミングで新天地を目指すことも少なくない。その中にはもちろん日本復帰という選択肢も含まれている。そこで今回は欧州でプレーする日本人選手のうち、今冬にJリーグ復帰を検討すべき選手を紹介する。※スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照。情報は12月3日時点。
FW:小田裕太郎(おだ・ゆうたろう) 生年月日:2001年8月12日 所属クラブ:ハーツ(スコットランド) 24/25リーグ戦成績:5試合1得点0アシスト パリオリンピック(五輪)世代の逸材として期待されてきた小田裕太郎は、スコットランドで苦戦している。 現在23歳の小田は、昨年1月にヴィッセル神戸からハーツ(スコットランド)に完全移籍。途中参戦となったスコットランドでの2022/23シーズンは公式戦13試合に出場し、まずまずの海外挑戦1年目を過ごした。 そして昨季は、公式戦31試合に出場し5ゴール1アシストを記録。ベンチスタートが多く、負傷離脱もあったが、それでも出場機会を大きく伸ばすことに成功した。 今季はさらなる飛躍が期待されていたが、理想とはかけ離れたシーズンを過ごしている。 ここまで公式戦8試合に出場しているが、その合計出場時間は281分。十分なプレータイムを確保することができず、不安定な立場に置かれている。 さらに追い討ちをかけるように不運が重なっている。それは小田自身の負傷とチームの監督解任である。同選手は筋肉系の怪我によって9月末以降、ピッチに立つことができていない。その間にクラブは成績不振によって監督解任に踏み切った。 新監督の下で小田はライバル選手たちに遅れをとっている。まずは万全のコンディションを取り戻すことが最優先だが、「環境を変える」という選択肢も検討すべきだろう。まだ若く、大きな可能性を秘めた小田にとって、今冬には新たな道を選ぶ機会が訪れるかもしれない。
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