部下へのLINE「4行以上の長さ」はアウトな理由 メッセージは短ければ短いほどいい
「他者から認められたい、自分を価値ある存在と感じたい」という承認欲求は、誰しもにあるものです。そしてそれを満たしてくれる相手を嫌がる人などまずいません。また自分としても、感謝の気持ちを忘れず、謙虚でいられます。「ありがとう」はまさにコミュニケーションの潤滑油なのです。 同じ感謝という文脈でいうと、「今日のお礼」のメッセージについてはできる限り早く送るようにしています。仕事での顔合わせや打ち合わせ、商談の後などは、帰路についてすぐ、参加者全員にお礼のメッセージを送信します。このスピード感が、実は1つのポイントといえます。
お礼というのは、送るのが遅くなるほどに内容を吟味しなければならないものです。時間がたって記憶が薄くなった相手には、いつどこでどのような形でお世話になったかなど、改めて説明する必要が生じます。文章量が多くなりがちですし、構成も考えねばなりません。その点、会った直後であれば、「本日はありがとうございました」の一言で十分、感謝の意を示すことができ、文章を考える時間と手間が省けます。 ■叱る際は、グループ全員に向けたメッセージに
仕事においては、時に他者のミスを指摘したり、改善を求めたりすることもあるでしょう。そうした際にもメッセージの送り方一つで、相手のモチベーションは大きく変わります。 私はいくつかの事業を運営していますが、スタッフを叱る際には、個人に対してよりそのグループ全員に向けたメッセージとして発信するようにしています。仮に遅刻が多いスタッフがいたら、グループLINEに「今日、26分遅れで出社した人がいましたが、管理体制はどうなっていますか」などと送ります。当の本人はそれで十分、わかるはずですし、そうしてグループ全体で課題を共有するほうが組織的な再発防止につながりやすいからです。
また、取引先の担当者がなかなか動いてくれないような場合、それがいくら相手のせいであっても現実として仕事は進みません。放っておけばスケジュール管理にも支障がでます。そんなとき私は、こまめにメッセージを送ります。 ■自分が大切にしていることのために時間を費やしたい いつになったら着手できそうか、今進められる部分はどこなのか、こちらで手伝えることはないか、他に決定権を持つ人はいないか……。そうやって詳細を詰めていく中で状況が整理され、打つべき手が見えてくるものです。しつこく聞かれるのを嫌がる人もいるでしょうが、相手の都合ばかり受け入れた結果、仕事の質が下がるようでは互いにデメリットがありますから、遠慮なく踏み込むべきだと思います。