琉球との激闘を制した三遠ネオフェニックス、佐々木隆成が語るエースの覚悟「苦しい時にやれる選手を目指しています」
「大事なところで大浦と僕がツーガードとして出ることが自分たちの武器」
最後のビッグショットに加え、8アシストと司令塔としてゲームメークも光った佐々木は、「チームで我慢できたのは収穫の一つです。相手ではなく、自分たちにフォーカスすればもっと良いバスケットができます。今日はチーム全員が気持ちが入っていて本当に勝ててよかったと思います」と語る。 そして指揮官の信頼、エースとしての自覚についてこう続ける。「一つひとつの指示や言動で信頼されているのは伝わりますし、その中で大事なところで大浦と僕がツーガードとして出ることが自分たちの武器であることは自覚しています。苦しい時にやれる選手を、個人的に目指しています。そこで信頼されてコートに出られるのは大きいですし、やりやすいです」 今夏、佐々木はパリオリンピック代表の12名には選出されなかったが、サポートメンバーとしてチームに帯同した。「やっぱり富樫(勇樹)さん、(渡邊)雄太さんは代表のキャプテンとしていろいろなことに気を遣いながらやってくれていて、そういうのを近くで見られたのは大きかったです」と、三遠で自身が担っていくべきリーダーシップに関しては様々な学びを得られたという。 また、「世界のトップ選手を見て、どういう風に試合に臨んでいるのか、どういう強度でディフェンスをやっているのかが見えたのは自分にとってプラスになっています」と続け、特に印象に残った出来事をこう教えてくれた。 「(五輪前のトレーニングマッチで対戦した)セルビア代表の選手が、世界のトップにいるのに練習試合でも前から激しくディフェンスをやり続けていました。あの姿は見習わないといけないですし、取り入れていきたいと思います」 佐々木はあと一歩のところでオリンピックの大舞台に立つことができなかった。しかし、今夏の濃密な経験によって、彼は心身ともによりたくましさを増した。優勝候補、三遠の顔として佐々木がよりスポットライトを浴びることを予感させる開幕戦でのパフォーマンスだった。
鈴木栄一
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