千代田鋼鉄工業・市川工場がCCLの主要設備大幅刷新。カラー鋼板の品質向上、天井クレーンも大型化
小棒電炉でカラー鋼板メーカーの千代田鋼鉄工業(本社・東京都足立区、社長・坂田基歩氏)は、カラー鋼板の製造拠点、市川工場(千葉県市川市)で、連続コイルカラーライン(CCL)を構成する複数の主要設備を全面リプレースした。いずれも1977年(昭52)に現在のCCLを立ち上げて以来47年ぶりで、仕上げ塗装焼き付けオーブンの更新した3年前に続く大幅な刷新工事。昨年12月21日から今年1月14日まで約3週間にわたって実施した。 今回対象となったのは、ジョイントプレス機とプライマーコーター、ケミカルコーターの各本体と、主幹の電気制御機器。より均一な表面の塗装で品質が向上し、クロメートフリーで生産時に段取り時間の短縮を見込める。ステンレスやアルミにも対応しやすく、幅広なサイズが可能になるという。 天井クレーンも12トンクレーンから18トンクレーンに更新した。大型化によって作業性や歩留まりが向上するとともに、今後の人手不足をめぐる対応を踏まえ、将来的な完全自動化や自動棚卸システムの導入を念頭に置いた仕様になっている。