11月16日、総合防災訓練 福島県いわき市 東北初、電動小型モビリティー使用の津波避難訓練も
巨大地震や津波に備える福島県いわき市の総合防災訓練は11月16日、市内各地で行われる。東北初となる電動小型モビリティーを使った津波避難訓練や自衛隊と連携してヘリで物資を運ぶ訓練を繰り広げる。 訓練は三陸沖を震源としたマグニチュード9・0の地震が起きたと想定。市民や市職員、自衛隊、警察、民間企業から約1500人が参加する。 四倉地区では、東北大災害科学国際研究所とトヨタと連携し、電動小型モビリティーを使う津波避難訓練を行う。高齢者避難を想定し、時速6キロ程度で動ける同社製の小型車両を使って公道での避難がうまくできるか評価する。 平地区と川前地区では自衛隊と連携した物資輸送訓練を実施する。中山間地域の川前地区が災害で孤立したとの想定で、平地区から食料品を積んだ自衛隊のヘリを飛ばし、川前地区で荷下ろしするまで一連の流れを確認する。 他にも沿岸部を中心に路線バスを活用した避難や燃料電池車から電力を供給する訓練を繰り広げる。
29日に記者会見して説明した内田広之市長は「災害対応を自分事と捉えてもらい、地域防災力の強化を目指す」と話した。 (いわき版)