共働き夫婦は老後「年金」をいくら受け取れる? 世帯年収「800万円」の場合で試算
老後の暮らしには足りるの?
それでは、毎月夫婦で28万円程度の年金を受給できる場合、老後の暮らしは賄えるのでしょうか。前記の令和4年度の家計調査によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における毎月の消費支出額の平均は23万6696円、非消費支出額の平均は3万1812円です。合計すると、平均で毎月26万8508円支出することになります。毎月28万円程度の年金を受給できるのであれば、なんとか賄える額だといえるでしょう。 ただし、この調査では住居費が消費支出額の6.6%となっている点に注意が必要です。金額にすると1万5578円ですから、この額は少なすぎると感じる人も多いでしょう。これは、持家の人が多いことが反映されているためです。そのため、賃貸で暮らしている人は毎月26万8508円の支出額に加え、さらに数万円多く見積もっておくことが大切です。
世帯年収800万円の夫婦が受け取れる年金額は毎月28万円程度!
現役時代の世帯年収が800万円の共働き夫婦の場合、受け取れる年金額は340万円程度、月額で28万円程度になるでしょう。持家の人であれば、平均的な暮らしをしていける額だといえます。 しかし、賃貸で暮らしている人の場合、月額28万円だとぎりぎり賄えるか、あるいは少し足りなくなる可能性があります。本記事をひとつの目安として自身の生活スタイルを考え、足りなくなりそうな場合は貯金するなど早めの対処を考えましょう。 出典 総務省統計局 家計調査 家計収支編2022年 二人以上の世帯 詳細結果表 日本年金機構 は行 報酬比例部分 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー 監修:高橋庸夫 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部