畑から盗まれたキウイ2万7千個、円安などで輸入品の価格は上昇…福岡県は全国2位の一大産地
福岡県警糸島署は21日、糸島市二丈鹿家の畑で今月中旬、キウイ約2万7000個(約70万円相当)が盗まれたと明らかにした。同署は転売目的の窃盗事件の可能性があるとみて捜査。近隣農家らには畑を囲む柵や防犯カメラの設置を呼びかけた。
同署によると、19日午後3時頃、畑の所有者側が20本の木に付いたキウイがほぼなくなっているのに気づき、110番した。10日前は異常はなかったという。21日に記者が現場を確認すると、畑は人けのない山中にあり、木には熟す前の小ぶりな実がわずかに残るだけで、折れた枝も目立った。
県内はキウイの一大産地で、昨年の収穫量は愛媛県に続く全国2位。一方、国内に出回るキウイの大半が輸入品で、円安などで価格が上昇。青果卸売会社「福岡大同青果」(福岡市)によると、2024年上半期の福岡市内の市場価格は10年前の約1・5倍という。