【注意】5人に1人「まつ毛ダニ」角膜炎や結膜炎・視力低下も…メイクの汚れも要因のひとつに
いまだ猛暑が続くなか、“目のかゆみ”を訴え眼科に来院する人が増えているといいます。 【写真19枚】目がかゆい…5人に1人「まつ毛ダニ」結膜炎や視力低下も NG行動は?解説 画像で見る 男性患者(60代): ずっとかゆいわけじゃないんですけど、花粉症かなと思って。 女性患者(60代): ときどきちょっとかゆくて、ぬれたコットンでちょっと(目を)拭いたりとか。 患者のまつ毛の根本近くから見つかったのは、「まつ毛ダニ」と呼ばれる、顔ダニ。 「まつ毛ダニ」は、健康な人の顔にも存在し、人間の皮脂を食べて分解することで、肌を健康な状態に保つ働きがあります。 しかし、暑さなどで皮脂が過剰に分泌され、不衛生な状態が続くと、まつ毛の根本付近などで異常繁殖し、目のかゆみや炎症などの症状を引き起こすのです。 ケイシン五反田アイクリニック 内野美樹院長: 我々の研究では、まつ毛ダニの有病率は20%と分かっております。5人に1人ですね。 今年は猛暑の関係か、やっぱりあぶらが出ているのか、非常に多くの患者さんが来るようになったなと思います。 年齢を重ねるごとに目のキワにある油の腺がつまりやすくなるため、注意が必要な「まつ毛ダニ」。 この日、目の違和感を訴えて受診した80代の女性も、まつ毛を抜いて顕微鏡でチェックしてみると、まつ毛の根元近くに「まつ毛ダニ」がいました。 ケイシン五反田アイクリニック 内野美樹院長: 本来ぱっと抜いたまつ毛にはいないことが多いんですけども、まつ毛にまつ毛ダニがいることが分かったんですね。たくさん増えてくると、眼表面のドライアイを悪くしたりすることもありますので。 (目を)かくことによってまつ毛が切れたり短くなったりします。そうすると雑菌が入りやすくなるので、最悪、角膜炎とか結膜炎に非常になりやすいって形になります。そうすると視力が低下したり、失明することはないのですけれども、不自由になったりというのはありますね。 別の病院を受診した際に、「ものもらい」と診断され、もらった目薬をさしていたものの治らないと話す60代の女性も…。 ケイシン五反田アイクリニック 内野美樹院長: まつ毛をとらせていただいたのを動画で撮っているんですけど見えます?動いているのが。ご自身のまつ毛に、ダニがいるっていうことが分かったんですね。 アイメイクの汚れとか、目元にあぶらがたまりやすくって、こういうの(まつ毛ダニ)が異常増殖するって言われています。 女性患者(60代): (普段化粧は)ファンデーション塗って、ちょっとアイシャドウ塗るぐらいで。 ケイシン五反田アイクリニック 内野美樹院長: 普通のアイシャドウとか塗られると思うんですけれども、それが洗いきれてないっていうのが、一つの大きな原因かなと思います。 目元を温めていただくと目のキワの油がとけてきて、 (まつ毛ダニ大量繁殖に)なりにくくなる面がありますので。 内野院長がそう言って渡したのは、蒸気で目元をあたためるアイマスク。また、まつ毛専用のシャンプーを使い、目元を清潔に保つことも有効だと言います。