アリババクラウドが初のクラウドリージョンを発表
【東方新報】中国ハイテク大手・阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)の「阿里雲(アリババクラウド)」は、メキシコで初のクラウドリージョンを立ち上げる計画を発表した。また、今後3年間でマレーシア、フィリピン、タイ、韓国にも追加のデータセンターを設立する予定だ。 同社によると、主要な国際市場で新たなクラウドおよびAIインフラを構築するための新規投資は、世界中の顧客向けにクラウドおよびAI製品群を強化し、グローバルなパートナーシップを強化し、将来のデジタル専門知識を育成するためのAI人材の育成を促進することを目指している。 アリババクラウドインテリジェンス・インターナショナルビジネス責任者のセリーナ・ユアン(Selina Yuan)氏は、「産業界全体で急速に高まるAI需要に応えるため、私たちはAIインフラの拡充とクラウドキャパシティの強化にコミットしている」と述べた。 企業や開発者がAIモデルやアプリケーションをより良く開発できるようにするために、アリババクラウドの生成AI開発プラットフォームである「Model Studio」は、シンガポールのアベイラビリティーゾーンを通じて国際顧客向けに提供される予定だ。 Model Studioを通じて、顧客はアリババクラウドの大規模言語モデル「Qwen」にアクセスでき、マルチモーダル機能を備えたクローズドソースおよびオープンソースのモデルを利用して、生成AIアプリケーションの開発を促進することができる。 アリババクラウドはまた、ドイツのソフトウエア大手SAPとの協力を深化させ、アジアの中小企業が迅速な展開とオンデマンドの拡張機能を備えたデジタルトランスフォーメーションの恩恵を受けられるようにするためのワンストップ企業ソリューションを立ち上げることを発表した。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。