メルセデスAMG「GT43クーペ」欧州で注文開始 後輪駆動の2ドアクーペは421馬力の2リッターエンジン搭載
AMG GTクーペのエントリーモデル
独メルセデス・ベンツの高性能部門、メルセデスAMGは2024年5月14日、欧州にてメルセデスAMG「GT43 Coupe(クーペ)」の受注を開始しました。 【画像】421馬力なのにエントリーモデル!? 欧州で登場した新型AMG「GT43クーペ」を見る(23枚)
AMG GTクーペは2014年に登場したメルセデスAMGの高性能2ドアクーペです。のちに4ドアクーペも登場しています。 現行型は2023年8月にフルモデルチェンジされ世界初公開された2代目です。日本でも2024年4月に「GT63 4MATIC+クーペ」が発売されています。 新型AMG GTクーペのボディサイズは全長4728mm×全幅1984mm×全高1354mm、ホイールベースは2700mmです。 従来、欧州市場では4リッターV型8気筒ビターボ(ツインターボ)エンジンを採用する、585馬力・800Nmの「GT63 4MATIC+」、476馬力・700Nmを発揮する「GT55 4MATIC+」が欧州市場にて展開されており、さらに今後AMG史上最速モデルのPHEV、トータル816馬力・1420Nmを誇る「GT63 SEパフォーマンス」が発売される予定ですが、今回登場した新型AMG GT43クーペはエントリーモデルという立ち位置になります。 新型AMG GT43クーペは、メルセデスAMGペトロナスF1チームで採用されている技術である電動ターボチャージャーを使った2リッターエンジンを搭載。低回転から高回転まで全体にわたり自然なレスポンスを発揮、421馬力・500Nmを発生します。 電動ターボチャージャーは、48Vの電気システムによって作動、ベルト駆動のスタータージェネレーターにも電力を供給します。これにより、短時間10kW(14馬力)の追加ブーストが実現します。 組み合わされるトランスミッションはAMGスピードシフトMCT 9G(9速AT)で、トルクコンバーターの代わりに湿式クラッチが使われます。変速時間は短く、多段のシフトダウンも可能で、ドライブプログラムの「Sport」および「Sport+」を選択するとダブルクラッチ機能もおこないます。さらに0発進から最適な加速力を得る「RACE START」機能も採用されます。 新型AMG GT43クーペの駆動方式は後輪駆動(FR)になります。 ドイツ市場での車両価格は、11万8388.05ユーロ(日本円で2004万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)からとなっています。 日本市場への導入時期、および価格など詳細は未定です。
VAGUE編集部