【Playback箱根駅伝】第47回/日体大が往路出遅れから大逆転V3達成 2位・順大と23秒差の大激戦
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの) 第47回箱根駅伝の総合成績と区間賞をチェック!
第47回(1971年/昭和46年)日体大が大逆転で3連覇達成!順大と僅差の決着
日体大が3連覇を狙った第47回大会。前回は部員不足で予選会欠場だった早大が2年ぶり、そして慶大が5年ぶりに復帰した。 往路は国士大が先行する展開。1区は1年生の古賀丈雄、2区は蜂谷英明が連続区間賞でリードを奪う。前年2位の順大も3区で辰己寿路が区間賞、4区の福間信隆が区間2位と好走した。 日大は上位でタスキをつなぎ、5区で佐藤進が区間賞を獲得。往路を制したのは、5時間45分50秒で日大となった。往路2位は前半で流れをつかんだ国士大、3位は順大で、3連覇を狙う日体大は日大から7分55秒と大きく差を広げられた。 しかし、復路は日体大の逆襲が始まる。6区の今野秀悦、7区の小沢欽一と連続区間賞を獲得。復路一斉スタートからトップを独走し、この2区間で6分1秒を挽回した。最終10区に入った時点で、通算タイムは日大がトップ、1分24秒差で順大、さらに3秒差で日体大と大混戦だった。 見えない敵との戦いになった日体大のアンカー・岩渕仁が快調に飛ばし、14km過ぎの八ツ山橋で、ついに通算タイムで日大に追いつく。岩渕は1時間5分35秒で区間賞を獲得。復路は5時間38分25秒で日体大が圧勝し、総合11時間32分10秒で奇跡の逆転3連覇を成し遂げた。 総合2位の順大とは23秒差と、第1回大会を制した東京高師と2位・明大の25秒差を上回る僅差の決着となった。3位は日大、4位に国士大、参加5年目の亜細亜大が過去最高の5位に入った。 また、2年ぶりに出場した早大は13位、5年ぶり出場の慶大は最下位の15位だった。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
月陸編集部