ゴミ拾いが競技になる「スポGOMI」とは? 映画『アバター』シリーズも共鳴したイベントに密着!
「スポGOMI」体験! きれいな街だと思っていたが……
『アバター』シリーズに関するトークイベントが終わると、続いては第2部の「スポGOMI特別大会」へと移行。「スポGOMI」とは「ゴミ拾いはスポーツだ!」を合い言葉に、チーム対抗の競技としてゴミ拾いを楽しむイベントだ。 数名でチームを組み、限られた競技時間の中で、タバコの吸い殻、空き缶やペットボトルなどを拾い、資源ゴミ、燃えるゴミ、燃えないゴミなどに分別して計量し、集めた重さ、ゴミの種類ごとに定められたポイントを獲得し、合計獲得ポイントを競い合う。このイベントには引き続きLIL LEAGUE、そして長谷川も参加した。 今回のイベントは都内の中でも海の近い地域で開催された。スポGOMIのアイデアを考案した一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブの代表・馬見塚健一氏は「海洋ゴミは年間800万t出ていて、重量で言うと飛行機5万機分にあたります。それらが世界中で何かしらの理由で海に流されている。その8割が陸から出ているものなんです」と切実な事情について説明しつつ、「ペットボトルが海に流れると、分解もされませんし厄介です。ですからそれらを拾っていただき、海に流れ込まないようにしていただけたらと思います」と参加者に呼びかけた。 今回の制限時間は45分。「スポGOMI特別大会」の対象地域を歩いていると一見「きれいな街だ」と感じることができる。しかし、細かな場所に目を配ってみると、そこらじゅうにゴミが落ちていることが確認できた。植木の中からはペットボトル、空き缶、道路脇にはタバコの吸い殻などなど……中にはブーツやタオルなど、もともとは落とし物かもしれないが、結果的にゴミと化してしまったものも発見できた。 ゴミは決して美しいものではない。見た目はもちろん、暑い季節には臭いもキツくなる。ただこのイベントの面白いところはそのゴミが「=ポイント」となるところだ。参加した多くの人が「街にはこんなにゴミが落ちてるんだ……」と気づきを得つつ、まるで「宝物(ポイント)」を見つけるように一心不乱にゴミを拾い集めていた。