ゴミ拾いが競技になる「スポGOMI」とは? 映画『アバター』シリーズも共鳴したイベントに密着!
集まったゴミの総重量はたったの45分間でなんと10.81キロ
制限時間いっぱいとなり、LIL LEAGUE、長谷川と参加者で記念撮影。それからゴミの計測を行い、優勝したのは1.93kgのゴミを拾い集めた女性2人組。今回のイベントで集まったゴミの総重量はなんと10.81キロ……たったの45分間で、きれいな街だと思われていた区域からこれだけのゴミが集まったわけだ。 LIL LEAGUEも汗水流しながら一生懸命にゴミ拾いを行なっていたが、結果は5位。1位を獲りたいと思いながら参加していた3人は、結果を受け悔しそうな表情を浮かべる。山田は「改めて足元を見てみると、こんなにゴミが落ちてるんだと気付かされました。落ちてしまったものもあるだろうし、残念だけど故意に置いて帰ったと感じられるものもあった。『アバター』の世界じゃないけど、動物はゴミを出すわけじゃないので、こういう世界を作るのは人間以外に誰もいないんです。これからも1日1日を過ごす中で、ゴミをちゃんと分別するというか、ちょっとの意識が大事だと思います。そしてこれからもこういう活動が広がっていけばと思うし、僕もひとりの人間として学ぶことがありました」と語った。 優勝したチームに話を聞くと、1人の女性は「正直ゴミとかのことをあまり考えずに、LIL LEAGUEのイベントだからという理由で参加したんですけど、意外にゴミ拾いに熱中できました。楽しかったです」とイベントについての感想を語った。さらにもう1人の女性は「当たり前ですけどゴミをポイ捨てしてはいけないと思いました。ポイ捨てする人がいるから地球が大変なことになってしまっているのであって、そういう当たり前のことが改めて大事」と大切な何かをイベントを通じて持ち帰ったようだった。 さらに、次世代のJ-WAVEをつくる大学生・専門学生コミュニティ「J-WAVE WACODES」のメンバーもイベントに参加。「地球スマイル隊」として競技にエントリーした男性と女性ペアは1.33kgのゴミを拾い、3位入賞を果たした。女性メンバーに感想を聞くと「今回私はワコーズのメンバーとして誘われたんですけど、今度このようなイベントがあった際には、友だちを誘う側になって、ゴミ拾いの輪を広げていけたら」と話した。そして男性メンバーは「ゴミ拾いに競技性を加えたことで、どの年代の方でも楽しむことができると感じました。特に小さいお子さんはこういうのを経験することで、“ゴミを出さないように”という意識にシフトしていくことができると思う」と語ってくれた。 海洋プラスチックごみがこのまま増え続けると、漁業や観光業への影響だけでなく、船舶運航の障害、沿岸中域の環境も悪化すると言われている。2050年には魚より海洋ごみの量が多くなるという話もある。もしかしたら近い未来、美しい海が完全に消えてしまうかもしれない。そんな中で人間ができることは、一人ひとりがごみを減らす意識を作り、行動していくことだ。地球の未来を守るためには今、何ができるのか──そんなことを考えさせてくれるイベントだった。 ■公開収録のオンエア日 イベントの様子は、9月20日(金)・27日(金)に2週にわたって放送される。オンエアから一週間はradikoで再生可能だ。 (取材・文・撮影=中山洋平)