Argonavis、JAXX/JAXX、ギヴン……リアルライブにも定評、コンテンツ発ボーイズバンドは実力派が勢揃い
Argonavis/GYROAXIA(『from ARGONAVIS』)
二次元コンテンツのバンドでフェスへの出演をすでに叶えているのは、『from ARGONAVIS』だ。自身のコンテンツで開催した『ARGONAVIS AAside ライブ・ロワイヤル・フェス2020』をはじめ、『Animelo Summer Live』、そして今年はアコースティック編成ででFLOW主宰のアニソンロックフェス『FLOW THE FESTIVAL 2024』にウェルカムアクトとして出演し、GRANRODEOやSPYAIR、KANA-BOONらとの共演を果たした。『from ARGONAVIS』はアニメ、ゲームのみならずリアルバンドでも精力的に活動するメディアミックスプロダクトだが、中でも声優を務めるキャストが楽器を手に、リアルのライブを繰り広げているのが主人公バンド・Argonavisとライバルバンド・GYROAXIAだ(他バンドは、ライブの際にボーカルを演じるキャストのみが歌唱で登場する)。 先に挙げた『numan』のランキングにも2位に名を連ねたArgonavisは、TAKE(FLOW)や田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)らが制作する煌めきと前向きな想いに満ちたロックを響かせるバンド。七星蓮役(Vo)の伊藤昌弘、五稜結人役(Gt)の日向大輔、的場航海役(Ba)の前田誠二、桔梗凛生役(Key)の森嶋秀太、白石万浬役(Dr)の橋本祥平によって構成されており、これまでに何度も全国ツアーを開催するなど今や実力派バンドと言っても差し支えないだろう。 GYROAXIAは、旭那由多役(Vo)の小笠原仁、里塚賢汰役(Gt)の橋本真一、美園礼音役(Gt)の真野拓実、曙涼役(Ba)の秋谷啓斗、界川深幸役(Dr)の宮内告典によるバンドであり、ASH(ASH DA HERO)やミヤ(MUCC)、UZ(SPYAIR/S.T.U.W)などのクリエイターとともに制作を行うアグレッシブでハードなラウドロックを味とするバンドであり、数々のイベントへの出演や音楽専門誌の表紙を飾るなど、バンドとしても高い評価を受ける存在である。ライブパフォーマンスでもサウンド面でも対照的な2バンドながら、ミックスバンドでのライブでも光るステージングで楽しませ、フェスでも大いにそのパワーを発揮するはず。勢いと躍動感に溢れたライブが期待できるバンドだ。 そのほかにも『アイドルマスター SideM』の高校生バンド・High×Jokerや、Rejetが贈る『ディア♥ヴォーカリスト』シリーズに登場するバンド、『DYNAMIC CHORD』シリーズに登場するバンドなど、女性向けコンテンツにも数多くの実力派バンドがいる。それぞれのバンドが自身の音楽を確立し、その個性を楽曲によって遺憾なく発揮していることも、こうしたコンテンツの魅力だ。この機会に、ぜひ二次元コンテンツのバンドの音楽と出会ってみるのはいかがだろうか。 ※1:https://numan.tokyo/feature/manvekis/
えびさわなち