【飲食店経営者遺体損壊・遺棄事件】死体損壊・遺棄の罪で共同経営者の男1人を起訴 19歳の女を家庭裁判所に送致(静岡地検)
静岡市内で飲食店を経営する男性の遺体が損壊、遺棄され男女3人が逮捕された事件で静岡地検は27日、死体損壊・遺棄の罪で共同経営者の男1人を起訴し、19歳の女を家庭裁判所に送致しました。 この事件は、6月ごろ、静岡市葵区に住む飲食店経営者の遺体が損壊、遺棄されたとして男女3人が逮捕されたもので、静岡地検は27日、死体損壊・遺棄の罪で会社役員の男を起訴し、アルバイト店員の19歳の女を家庭裁判所に送致しました。 起訴状などによりますと、被告の男は、19歳の女と共謀し、6月23日午前5時前、静岡市葵区内のマンション敷地内で、被害男性の遺体をビニールシートで包み、路上に駐車していた車に遺体を乗せ、午前8時30分ごろまでの間に、葵区内の駐車場で遺体を運搬したとみられています。 さらに、翌24日未明から早朝にかけ、静岡市葵区内の河川敷まで遺体を運搬し、ビニールシートに包まれた遺体にタオルなどが入ったゴミ袋を置いて灯油をかけ、ライターで火をつけ、燃え残った遺体を葵区内の駐車場まで運搬。その後、25日午後10時半ごろから26日午前6時ごろまでの間に、掛川市内の山林まで遺体を車で運搬し、充電式のこぎりを使って遺体の頸部、両方の上腕、大腿部などを切断したうえ、切断した遺体をタオルで包むなどして車に乗せ静岡市葵区内の駐車場に運搬したとみられています。その後、27日未明までの間に、藤枝市内の山林まで車で運搬し、スコップで地面に掘った穴に遺体の胴体部分を埋めるなどした、死体損壊と死体遺棄の罪に問われています。 捜査関係者によりますと、遺体の運搬に使用されたのは、被告の男の会社名義のワゴン車とみられています。押収されたワゴン車からは、被害男性のものとみられる血液反応が確認されていました。 また、この事件で死体損壊・遺棄の疑いで逮捕されていた静岡市葵区に住む飲食店店長の27歳の男性について、静岡地検は27日付けで不起訴処分としました。不起訴の理由については明らかにしていません。