【知らないともらえないお金】加給年金って何?年額で87万円もらえる人も。対象者とは
老齢年金の見込額は毎年日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」に記載されていますが、プラスして受け取れる「加給年金」をご存知でしょうか。 ◆【一覧表】加給年金の支給額はいくら?年額で87万円もらえる人も この記事では、老齢年金に加算して支給される加給年金の対象者や支給金額、注意点について解説します。 モノやサービスの値上げが進む現代において、特に高齢者にとっては給付金の存在が大きくなります。 加給年金も手続きしないともらえないお金に該当するため、本記事で確認しておきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
加給年金とは
加給年金は、一定年数厚生年金に加入した人に対し、65歳から支給されるものです。対象者や支給額を解説します。 ●加給年金の対象者 加給年金は原則次の2つの要件を満たす人に支給されます。 ・厚生年金保険に20年以上加入している ・65歳到達時点で生計を維持している(扶養している)65歳未満の配偶者または子どもがいる 「子ども」とは、次のいずれかの要件を満たす子どものことです。 ・18歳到達年度の末日(高校を卒業する3月末日)までの子ども ・1級・2級の障害状態にある20歳未満の子ども 65歳を過ぎてから厚生年金保険の加入期間が20年以上になった人や、40歳以上で一定年数厚生年金に加入した人も対象になるケースがあるため、年金請求時に年金事務所等で確認しましょう。 ●加給年金の支給額 加給年金の支給額(2024年度、毎年更改)は次の通りです。 ・配偶者:23万4800円(受給者が1943年4月2日以後生まれ) ・1人目・2人目の子ども:各23万4800円 ・3人目以降の子ども:各7万8300円 また、配偶者加給年金額の特別加算額もあります。 例えば、受給権者が1943年4月2日以後生まれの場合、合計額は40万8100円です。 対象となる配偶者と子ども2人がいれば、加給年金の支給額は87万7700円になるケースもあるでしょう。 ●加給年金の支給期間 加給年金は、一生涯支給されるものではありません。 配偶者が65歳になったり障害のない子どもが高校を卒業したりして、前述の要件を満たす配偶者や子どもがいなくなれば、加給年金の支給は終了します。 ここまで加給年金の概要について解説してきました。次章では、加給年金を受けるための手続きと注意点を紹介します。