【沢田康文の欧州競馬リポート】カルティエ賞年度代表馬&最優秀3歳牡馬はシティオブトロイが受賞
欧州競馬年次表彰制度のカルティエ賞受賞馬、受賞者が20日に発表され、シティオブトロイ(米国産、愛=A・オブライエン、牡3、父ジャスティファイ)が2024年の年度代表馬&最優秀3歳牡馬に輝いた。 ラストランとして挑戦したダート最高峰のブリーダーズCクラシックは8着に終わったが、英ダービー、エクリプスS、インターナショナルSと年間GⅠを3勝。来春からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬生活に入ることが決まっており、初年度の種付け料は7万5000ユーロ(約1215万円)に設定された。他の各部門の最優秀馬は次の通り。 ▼2歳牡馬 シャドウオブライト(英国産、英=C・アップルビー、父ロペデヴェガ) ▼2歳牝馬 レイクヴィクトリア(愛国産、愛=A・オブライエン、父フランケル) ▼3歳牝馬 ポータフォーチュナ(愛国産、愛=D・オブライエン、父カラヴァッジオ) ▼古馬 チャリン(愛国産、英=R・ヴェリアン、牡4、父ダークエンジェル) ▼長距離馬 キプリオス(愛国産、愛=A・オブライエン、牡6、父ガリレオ) ▼短距離馬 ブラッドセル(英国産、英=A・ワトソン、牡4、父タスリート) 受賞馬は欧州重賞競走でのポイント(30%)、競馬記者、ハンデキャッパーの投票(35%)、ファン投票(35%)の集計によって決まる。 この他、競馬界の発展に長年寄与した人に贈られる特別功労賞に、アイルランドの伝説的な女性調教師で2年前に患った乳がんから回復したジェシカ・ハリントン調教師が選出された。(在仏競馬記者)